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作戦会議

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 とんでもなことになってしまった。

 この島に人喰いオオカミを解き放つ?

 しかも、その中の一匹が神獣だと?

 これはマズい。

 マズ過ぎる。


 ラビィが居ればあの速度でフェンリルも翻弄ほんろうすることが出来るんだが、サメに追いかけられて行方不明のままだ。

 僕はシナトベさまとイザナギさんを呼んで相談することにした。


 *


「なるほど、そんな事があったのか。大変なのだ」

「力を貸していただけませんか?」

「任せるのだ」

「いや、ちょっと待て!」


 シナトベさまの会話を遮って、代わってイザナギさんが話をする。


「その神獣なら、ワシらの力をもってすればオオカミなぞ容易たやすく退治は出来る。だが手伝うのは無理だな」


 イザナギさんが僕に冷たい言葉を言い放った。


「なんでなんですか? 力のない僕らでは食い殺されてしまいます! お願いです! 助けて下さい!」

「シナトベの信徒である君らを助けたい気持ちはある。だが、天界規定が有る以上人間の戦いに加勢することは出来ないんだ」

「そんな……」


 腕を組んで少し考え込むイザナギさん。

 シナトベさまが僕らに温かい言葉を掛けてくれた。


「でも、戦闘に手を貸せなくても知恵は貸すことができるのだ」

「そうだな。ワシらも戦闘前の準備なら手伝える」


 僕らは二人に戦闘の準備を手伝ってもらうことにした。


 *


 ポーション小屋の中で僕らは打ち合わせを始めた。

 テーブルには僕とシナトベさま、イザナギさん、そしてスライムさんが座る。

 僕の後ろではミーニャとユグとスライムさんたちが話を聞いていた。

 イザナギさんが方針を話し始めた。


「二日後にはオオカミがやって来る。それまでに出来ることは少ない。まずは餌となるウサギとニワトリを隔離することが先決だな」

「エサがなくなると僕らを襲ってきませんか?」

「逆だな。エサが無ければ、少ないエサを奪い合って争いが起きる。オオカミ同士で潰しあうはずだ」


 なるほど。

 仲間の数を減らして食料をの問題を解決するのか。


「全滅は無理だろうが、力のあるオオカミは確実にフェンリルに潰されるだろう。残るのはフェンリルと雑魚が一匹か二匹だ」

「三匹も残るんですか。忌避剤で痺れさせるのはキツイかな?」

「忌避剤?」


 僕は以前人喰いオオカミと戦った経緯を話した。


 たしか、ミーニャを襲ったオオカミは三匹だった。

 忌避剤を投げつけて、毒草丸で始末した。

 ただ、それが出来たのは僕から注意が逸れていたため。

 僕がターゲットの場合は容易に避けられて使えない。


「使えるかわからないが、その薬の材料はワシが明日の朝までに用意しておく。必要な物のリストを後で渡してくれ」

「ありがとうございます」

「前にジーンから貰ったお金の対価のポイントも支払うからな。そのポイントで撃退設備をそろえるといい」

「シナトベさま、ありがとうございます」

「次に、防御だが……」


 そんな感じで打ち合わせが始まった。

 イザナギさんが打ち合わせの中で語った言葉。


「フェンリルの最大の武器は戦闘力よりもその知性。そして最大の弱点も知性である」


 その言葉が印象に残った。

 かみさまポイント

 ――――――――――

 繰り越し 170ポイント

 ―――――

 支出

 なし

 ―――――

 収入

 1000ポイント(マナケインで稼いだお金の対価)

 ――――――――――

 合計 1170ポイント


 *


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