悲鳴
「きゃー!」
ミーニャの悲鳴で目が覚めた。
なんだ?
何が起こった?
僕はミーニャの元へと駆けつける。
「なにがあった?」
「バケツが……」
種を水に漬けていたバケツに、白い気持ち悪い虫が群がっていた。
その虫はワームのようなもの。
丸くて黄色い頭を持ち、細長い白い体を持つ芋虫。
これまで僕が見た事のない気持ち悪い姿だ。
それがバケツに入りきれず、あふれかえり地面でウネウネとうごめいていた。
なんで、こんなところにワームが?
この島には害獣どころか、虫も居なかったんじゃないのか?
どこから湧いて出たんだよ?
いや、待てよ?
一つだけ心当たりがあった。
おっさんだ!
おっさんが船で持ち込んだんだ。
よりにもよって、こんな気持ち悪い物を持ち込むなんて。
厳重抗議だ!
それにしても気持ち悪い虫だ。
近づきたくない。
「これどうしましょう?」
「海に捨ててきてくれないか?」
「近づくのもいやですよ。ジーンさまお願いします」
「僕も、こいつだけは無理だ」
「どうしましょう?」
「ラビィが居たらあいつに任せるんだけどなー」
僕とミーニャがどうしようか悩んでいたら、ユグがバケツのワームを手に取った。
「ユグ! やめろ!」
「ユグちゃん! そんなのを触っちゃダメ!」
「ダメなのです?」
「かまれるよ! それにその虫は毒を持ってるかもしれいないし!」
「虫? 毒?」
ユグがキョトンとした顔をする。
「これは種から根が出ただけなのです」
「種?」
今度は僕らがキョトンとした。
よく見ると頭だと思っていたのはソジャの種だ。
種から太い根が出ていただけだった。
でも、なんでウネウネ動いてたんだ?
「成長が速いからバケツの中に収まらなくてあふれたのです」
「あふれたのは解ったんだけど、なんで動いていたんだ?」
「それも成長が早いので、動いてるように見えただけなのです」
という事だった。
種にビビった僕とミーシャ。
恥ずかしい奴だね。
ごめん。
根がこれでもかと出ていたけど、とりあえず畑に植えておきました。
めでたしめでたし?
かみさまポイント
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繰り越し 110ポイント
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支出
なし
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収入
なし
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合計 110ポイント




