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かみさまスコップ ~神器で始める開拓農業ライフ~  作者: かわち乃梵天丸
第八章 おっさんと始める無人島生活
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ラビィの聖樹登り

 ラビィは新しい小屋づくりをしていたスライムさんに声を掛ける。


「そこのスライムたち、わたしを手伝うぴょん!」

「ぴきー?(てつだい?)」

「あの木に登る手伝いをして、この島の歴史に名をのこすぴょん!」


 それを聞いて困り顔のスライムさん。


「ぴきぴきー!(ご主人さま。小屋づくりで忙しいのに、この人が変な仕事をやらせようとするんです)」

「無茶言って悪いなー。小屋は今すぐじゃなくてもいいから、僕からの手伝いと思ってやってくれないか?」

「ぴき!(わかりました!)」


 という事で、ラビィによる木登り道具作りが始まった。

 はしごでも作るかと思ったら、どんでもないサイズの物を作っていた。

 どう見ても滑り台。

 しかも、ものすごく大きい。

 こんな巨大なものを一瞬で作り上げる、スライムさんもスライムさんだが。


 高さが30メトルぐらいある、大きな滑り台。

 これで一体、何をするつもりなんだ?

 この滑り台を踏み台代わりにして、そこから梯子で登るんだろうか?


 滑り台は確かに大きいけど、ユグドラシルは雲を突き抜けるとも思える高さ。

 高さで更に優る。

 たぶん300メトルは超えてそう。

 ここから梯子を渡しても全然高さが足りないぞ。


「これは凄いけど、これじゃ高さが足りなくてどうにもならないだろう」

「ふふふ。あまいな、ジーン! 物事を、もっと立体的に考えるぴょん!」


 賢がるラビィ。

 ラビィに見下されると、なんかムカつく。


「これだけなら、ただの上り坂ぴょん! でも、わたしの速度が加わると……」


 ラビィは島の端まで離れると、台に向かって猛ダッシュ!


「どっぴょーん!」


 はええ!

 目にも止まらない速さって、こういう事を言うんだな。

 ラビィが過ぎた後から、凄まじい風切り音が襲ってくる!


 ぴゃーおん!


 遅れて突風が!


 ズゴゴゴゴゴ!


 凄まじい風圧の突風。

 島を吹き荒れる風なんて、比べ物にならない強さだ。

 吹き飛ばされそうになる僕ら。


「すごい風です!」

「きゃー! お父さん!」

「大丈夫だ! 二人とも僕につかまれ!」


 ラビィはすさまじい速度で突進して坂を上る!

 そして、飛んだ!


 ぴゅーん!


 その勢いは凄まじく、あっという間にユグドラシルの中腹に。

 その勢いを殺さず、頂上を目指す。


「どうだ? ジーン! わたしの速度は!」


 はるか頭上で、ラビィの勝ち誇った声が聞こえた。

 ムカつくけど、本当にやり遂げたラビィはすごい。


「この勢いなら、間違いなく頂上にたどり着けるな」

「ラビィさん、すごいです!」


 ただ一つ、計算ミスがあった。

 ラビィの速度は限度を超えていた。

 あっという間に木のてっぺんを越える。


 きらーん!


 お空のお星さまになった。


「いっちゃったな」

「いっちゃいましたね」


 きらーん!


「あれ? 戻ってきました」


 ラビィの叫び声が聞こえる。


「ぎえええ!」


 生きてた。

 すさまじい勢いで落ちてくるラビィ。


 ざっぱーん!


 そして、海に落ちた。


「あっ、沈んじゃいました」

「死んだかな?」

「大丈夫でしょうか?」

「あっ、浮いてきたな。大丈夫そう」

「今度は海の上を走ってますね」

「あっ、コケた!」

「なんかにつまずいたみたいです」

「またサメの背びれにつまずいたんじゃないか?」

「はわわ! また、サメに追いかけられてますよ!」

「サメの数が物凄く増えてるんだけど大丈夫なのか?」

「『たすけてー! 死ぬぴょん!』と叫んでますよ? だ、大丈夫なんですかね?」

「ラビィ必死だな!」

「お尻かじられてます!」

「また、水平線のかなたに消えたな」


 毎度の如くサメに追いかけられるラビィ。

 この前よりもサメの数がものすごく多いんだけど。

 だいじょうぶなのか?

 かみさまポイント

 ――――――――――

 繰り越し 80ポイント

 ―――――

 支出

 なし

 ―――――

 収入

 お祈り +30ポイント(ジーン、ミーニャ、ユグ)

 ――――――――――

 合計 110ポイント


 *


『クラスごと集団転移しましたが、一番強い俺は最弱の商人に偽装中です。 ②』が12月28日に双葉社様より発売です。1巻ともどもよろしくお願いします。

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