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かみさまスコップ ~神器で始める開拓農業ライフ~  作者: かわち乃梵天丸
第八章 おっさんと始める無人島生活
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砲撃

 僕を目掛けて、主砲の砲塔が狙いをつける。


 このままでは二人を巻き添えにしてしまう。

 僕は二人を逃がす!


「ミーニャ! ユグ! 今すぐ、僕のダンジョンに逃げろ!」

「ジーンさまは?」

「俺はポーションで何とかするから大丈夫だ! 早く逃げろ!」

「でも、お父さん……」

「ユグを守れ、ミーニャ!」

「はい!」


 ミーニャは視線をユグに合わせて、両手で肩を押さえる。


「ユグちゃん、お父さんはものすごいポーションを持ってるからすごく強いの。大丈夫だよ」

「わかったのです。お父さんも早く逃げてくださいなのです」


 二人は僕を見ながら、逃げた。

 これで、安心だ。


 でもな。

 ポーションで何とかするってのは、うそだ。

 確かに僕は、この島に来てからダンジョンで手に入れた薬草を育てている。

 でも、ポーションを作っても入れておく容器が無い。

 なので、まだポーションは作っていない。

 だから、僕にあるのはこの身一つだ!

 この身だけで何とかしないとならない!


 砲塔に魔力が集まる!

 魔法陣が回転し収縮。

 収縮するほどに明るくなる魔法陣。

 そして、太陽よりも明るくなり、魔法陣は点となった。


 撃ち出される砲弾!

 凄まじい音と共に、砲弾が撃ち込まれた。

 砲弾は空気を切り裂き、突き進む!

 僕はとっさに、斜め前方に走る!

 避ける!

 僕を完璧に狙ってきたのならば、斜め前方に逃げるのが一番避ける確率が上がる。


 だが、砲撃距離は至近!

 撃ち出された途端に着弾!

 逃げられる時間はなかった。


「だがーん!」

 

 僕は避けられず、その凄まじい炸裂のエネルギーを全身に受ける。

 そして、爆裂四散し、この世から消え……。


 あれ?

 なんともない?

 どうなってる?

 何が起こってる?


「どがーん!」


 僕の目の前には、大声で爆発音を叫ぶ変なおっさんが居た。

 異国風の服を着ている丸っこいおっさん。

 片手にハンマーを持ち、片手で大袋を持ち肩に担いでいる。

 そして、ちょい悪おやじ風に日焼けした顔。

 そのおっさんが、再び叫んだ。

 

「どがーん! あれ? 渾身のギャグが受けへんかったかな?」


 首を傾げて、頭をポリポリかくおっさん。

 あんな大声がうける訳ないでしょ!

 死ぬかと思った!

 あれで冗談と思えるのは感覚おかしいよ!

 間違いなく、変なおっさんだ。


 おっさんが変なのはそれだけじゃない。

 おっさんは砲弾のような物の上に乗っていた。

 右足と左足それぞれに砲弾。

 それに大股開いて載っている。


 なにこの人?

 ちょっと関わっちゃヤバい人?


 僕がジロジロと砲弾を見ていたのに気が付いたのか、おっさん。

 頼みもしないのに、説明を始めた。


「兄ちゃん、これが気になるんか?」

「ええ、まあ」

「これはな、タワラホーバーっていうて……簡単に言うと宙に浮く乗り物や。見た目を米を入れとく俵に改造したんや。おもろいやろ?」


 タワラとかコメってなんだろう?

 聞きたいけど、聞いちゃいけない気がする。

 気のない返事で返す僕。

 するとおっさん、肩を落としてガックリしている。


「あれ? 受けへんか? おかしいな~?」


 またまた、首を傾げるおっさん。

 本気で悩んでいるみたい。


 ところで、このおっさん、どこから現れたんだ?

 タワラホーバーとやらよりも、このおっさんがどこから来たかの方が気になる。

 さあ、このおっさんは誰でしょうか?

 有名人です。

 正解は次回更新で!

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