石臼
昼
朝の畑仕事と植林を終えて、昼食をとっている。
植林は大樹の生えている南斜面を中心に行った。
少しでも聖木に当たる風が弱まってくれたら……。
そう考えてロランジュを植林をしてみたけど、聖木の高さが高いから効果は薄いだろうな。
ギフトの収穫は、何か対策をしないとダメかもしれない。
まあ、次のギフトが降るのは一年後だから、そこまでに対策をしておこう。
いまは、他にやる事がある。
パン作りだ。
僕はパン作りに必要な物のチェックをする。
調理器具は石窯を作ったので、あとはそれほど大変じゃない。
よし、今の進捗状況を確認しよう。
*
〇石窯
入手。
ただし、使い方はまだおぼつかないので、要練習。
最近忙しくて、練習の方が全くできていない。
×石臼
未着手。
そろそろミーニャとユグに任せていた小麦の脱穀が終わるので、急いで作らないといけないな。
午後は製作に取り掛かろう。
〇ボール
入手。
木製のボールが入手済。
丸太から削り出した、かなりしっかりしたもの。
×捏ね板
未着手。
これは石臼の次かな?
まあ、簡単にできるはず。
×麺棒
未着手。
これも石臼の次に作らないとね。
*
次は材料。
結構集まって来た。
×小麦粉
未着手。
脱穀した小麦があるので、あとは石臼で挽くだけ。
明日には何とかしたいな。
〇砂糖
入手。
ユグドラシルから入手。
僕の作った黒砂糖も手に入った。
〇イースト菌
入手。
これもユグドラシルから入手。
〇塩
入手。
僕が海水から作った。
大量に作ったので、当分は安心だ。
残件は、あと4件。
石臼さえ作ってしまえば、あとはすぐかな?
今日は石臼づくりを頑張ろう。
*
という事で始めた石臼づくり。
石臼の構造自体は、父さんが使ってるのを見たので大体わかってる。
2枚のまるい石板を軸で合わせる。
回転させて上の石の重みで小麦をすり潰す。
それだけだ。
僕は図面を書き、スライムさんに見せる。
スライムさんはすぐに理解してくれたようだ。
スライムさんは水スライムに指示をだす。
すると、いつものように水を吐いて石を削り始めた。
一時間後。
完成した。
すごいな、あっという間だ。
相変わらず、仕事が速い。
「スライムさんありがとう」
「ぴきー!(いえいえ)」
ミーニャとユグの脱穀も終わっていた。
小麦を石臼の穴に入れて回すと、すり潰され小麦粉が出てきた。
完璧だね。
まあ、風にすぐ飛ばされたけど。
「わー、小麦粉なのです!」
「すごいです! さすがです! ジーンさまです!」
小麦粉を作るなら、小屋を作らないとダメかな?
強風の中で作業をするのは無理だから、専用の小屋が欲しいね。
食糧庫と同じような小屋をスライムさんに作ってもらうか。
頼ってばかりで申し訳ないが、お願いしよう。
僕たちはパン作りに向けて、少しづつ歩み続ける。
*
その時!
きゅんきゅんきゅんきゅんきゅん!
突如頭上から聞こえてきた機械音!
いや、機械音というよりも、風切り音!
頂上を吹き荒れる強風に負けないぐらいの風が、頭上から吹き荒れる。
そして僕らに影を落とす。
見上げると……。
飛行戦艦だ!
空飛ぶ軍艦!
なんで、こんなものがここに?
まさか?
僕らが生きていることを知って、王子が攻めてきた?
飛行戦艦は徐々に高度を下げると、船首の砲塔を僕らに向けた。
かみさまポイント
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繰り越し 150ポイント
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支出
なし
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収入
お祈り +30ポイント(ジーン、ミーニャ、ユグ)
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合計 180ポイント




