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食の女神

 お昼を食べ終わると、女の人がやってきた。

 白い清潔感のある異国の服を着た女の人だ。

 コックさんなのかな?

 多分、シナトベさまの言っていたパンの作り方のわかる人だ。


「食の神オオゲツヒメよ。シナトベちゃんから聞いたわ。パンを焼きたいのよね?」

「はい」

「パン作りの指導に来たわよ」

「パンの作り方も教えて欲しいのですが、その前にパンを焼くためにオーブンか石窯を作りたいのです」

「なるほど、オーブンを作りたいのね。わかったわ。鉄板とか手に入る?」

「鉄は無いですね。無人島なので、石と木しか手に入りません」

「そっか~。じゃあ、オーブンは難しいけど、石窯を作りましょう。簡単に作れるわよ」


 あれ?

 オーブンよりも、石窯の方が簡単なんだ。

 じゃあ、石窯の方がいいね。

 という事で石窯作りを始めることになりました。


 オオゲツヒメさんの言うように、石窯を作るのは簡単だった。

 石を積み上げて、洞窟状の小部屋を作る。

 それだけだった。

 オーブンと違って、パンを載せたトレーをしたから炙るような仕組みもない。

 本当に簡単な構造だ。


 ただ、石組みが少し難しい。

 石と石を積んだ時に隙間が空いてしまうと、石窯のなかで熱気が籠もらず。

 温度が上がらないので窯としては役立たずとなってしまうそうだ。


 でも、大丈夫。

 うちにはスライムさんがいる。

 スライムさんに頼んで、石を削り出しレンガを作ってもらった。

 同じサイズのレンガなら、簡単に隙間なく石を積むことが出来る。

 それと、スコップで耕した石の粉をセメント代わりにして接着。

 夕方前には、窯を作りあげた。


「あら、レンガの石窯を作るなんて、なかなかやるわね」


 オオゲツヒメさんは僕らに感心している。


 窯の使い方を教えてくれた。

 使い方にはちょっとしたコツが要るみたい。

 窯の中で焚き火をして、窯の中をアツアツにする。

 そして、驚いたことに焚き火を全て外に掻き出してしまうそうだ。

 パンを焼いている間は、焚き火をしない。

 それがコツなんだそうだ。

 

 温まった石窯にパンの生地を入れれば、余熱で焼けるみたい。

 温度管理に慣れるまでは、いきなりパンに挑戦せずに、簡単な物で練習した方がいいとの事。


 慣れれば、窯の中で薪燃やしながら、追い炊きして焼くことも出来るみたい。

 ただ薪だと直火で焦げてしまったり、燃えカスの灰だらけになって美味しく焼けないことが多いのでお勧めはしないらしい。

 追い炊きはじんわり燃えて、燃えカスも出にくい炭を作れるまでは止めた方がいいとの事。


「じゃあ、パンの生地が捏ねられるようになったら、また教えに来るわね」


 そう言うと、オオゲツヒメさんは帰っていった。

 かみさまポイント

 ――――――――――

 繰り越し 90ポイント

 ―――――

 支出

 なし

 ―――――

 収入

 なし

 ――――――――――

 合計 90ポイント


 *


 オオゲツヒメ

 食を司る、女神。

 高天原を追放されて飢え死にしそうになったスサノオに、ご飯をご馳走した。

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