スライム大発生
早い昼
ダンジョンから湧き出たスライムが、畑に襲い掛かる!
そして、作物を食い荒らし始めた。
「ジーンさま、大変です! 畑がスライムに荒らされています!」
スライムは畑の作物に群れる。
まるで、作物にアブラムシがたかってるみたい。
いや、スライムの柱だ!
それが、次々と作物を食い荒らしていた。
このままでは作物を食べつくされてしまう!
僕らの大切な食糧が無くなってしまう!
食糧がなくなれば、またゼロからのスタートだ。
飢えも襲ってくる。
何とかしないと!
シナトベさまが居ればどうにかなったかもしれない。
でも今は居ない。
僕は思わず叫んだ。
「やめてくれ!」
すると、ピタリとスライムの動きが止まった。
どういうこと?
「ジーンさまの言うことを聞きましたよ!」
そうなのか?
試しに命令してみる。
「畑に入ったらダメだ」
するとスライムは僕のいう事を聞いたのか、畑から出ていく。
間違いなく、僕の命令を聞いているみたいだ。
畑を見ると10本ほどヒマワリが食い荒らされていたけど、他は被害を受けていない。
主食のトウモロコシと、貴重な薬草が食べられなかったのが不幸中の幸い。
「ジーンさまがヒマワリを食べていいといったから、食べたみたいですね」
「そうなのか?」
「ぴきー!」
スライムが「そうだよ」といった感じで答えた。
ヒマワリならまだまだ沢山ある。
僕らも食い飽きたから、多少なら食べてもらってもいい。
ヒマワリを20本ほど引き抜いてスライムの群れに渡すと、大喜びで食べた。
5分ほどで、葉も茎も残さずに食べつくす。
好物なのかな?
思わぬヒマワリの使い道が出来て僕らも助かった。
*
スライムがヒマワリを食べてくれるので、さっそく畑の拡張をすることにした。
僕らのすることを、じっと見ているスライムたち。
かみさまスコップで畑を耕し、石で囲いを作る。
「この囲いを作る作業が面倒なんだよな」
「そうですね」
ミーニャも額に汗して手伝ってくれる。
「誰かが手伝ってくれればな」
誰かと言うのはシナトベさまだ。
そういえば、なかなか戻ってこないな。
大丈夫なんだろうか?
シナトベさまは手伝ってくれなかったけど、意外な人が手伝ってくれた。
正確には人じゃないんだけど。
「ぴきー!」
スライムだ!
ボスの白スライムが声を掛けると、他のスライムたちが石の囲い作りを手伝い始める。
一匹づつの力はあまり無いみたいだけど、そこは数。
数のパワーで次々石が運ばれて、あっという間に囲いが出来た。
「すごいな」
「スライムさんが手伝ってくれています!」
お昼前には100ブロック近い畑が出来てしまった。
僕とミーニャの二人だけの時の10倍ぐらいの速度だ。
すごいよ、スライムさん!
僕たちは仲間を手に入れた。
かみさまポイント
――――――――――
繰り越し 70ポイント
―――――
支出
なし
―――――
収入
なし
――――――――――
合計 70ポイント




