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かみさまスコップ ~神器で始める開拓農業ライフ~  作者: かわち乃梵天丸
第五章 かみさまと始めるダンジョン攻略
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使えないダンジョンの使い方

 昼


 畑仕事を済ますと、お昼に近い時間になっていた。


 今日は贅沢にパンの注文だ。

 ダンジョン落成記念というのもある。

 一人一袋づつの注文だ。

 ミーニャが大喜びで顔をほころばせる。


 それにしても、水やりに時間が掛かるな。

 作物が増えてきたのと、乳鉢で水を一株づつやっているので、時間ばかりが掛かるようになってしまった。

 早いところ、のこぎりやカナズチやノミを手に入れて、バケツを作りたい。

 それさえあれば、水やりの時間は大幅に短縮すると思う。


 バケツ作りは後々やることとして、今すぐにやりたいことがあった。

 宝箱から手に入れた薬草を植えてみたくなったんだ。

 薬草は魔力のない畑で育てると、単なる葉物野菜になってしまう。

 これは薬草を知る者の常識である。

 でも、このかみさまスコップで耕した不思議な力の宿る畑ならば……。

 薬草として育てられるんじゃないのか?


 そう思った。


 ミーニャに相談してみると「確かに育つかもしれませんね」という事なので、薬草用の畑を作ってみることにした。

 まあ、薬草が葉物野菜になってしまっても、耕した畑は別の作物で使えばいいだけの話。

 ダメ元で薬草専用の畑を3×3区画の9区画ほど作ってみた。

 そんなことをやっていたら、夕方になってしまった。


 *


 夕方


 薬草畑が完成した。

 9区画の真ん中にポツンと一株だけ植わった薬草。

 これから、種を採ってこの畑一面に薬草を育ててみたい。


 まあ、それにしても少し寂しい。

 なので、ちょっと試したいことがあった。

 ダンジョンの草原に植わっている草だ。

 それを育ててみようと思った。

 それを増やして島に植えたら、殺風景な感じが少しは和らぐ感じがする。


 僕は初心者ダンジョンに戻った。

 そして草を引き抜いた。

 僕についてきたミーニャが部屋の隅で座り込んで何かを見つめていた。


「どうしたんだ?」

「これは、なんでしょうか?」


 草とは明らかに違う感じの双葉が開いていた。

 たぶん、どんぐりか何かの芽だろう。

 僕はそれも畑に植えることにした。


 *


 畑に草と双葉を植えると、ミーニャが僕に言う。


「あのダンジョンはモンスターが出ないんですよね?」

「カグツチさんの話だと、そんなことを言っていたな」

「じゃあ、今夜はあそこで寝てみませんか?」


 防風林が植わっているとはいえ、まだまだ風の強い頂上。

 そこで寝るよりは、ダンジョンの草の上で寝た方が快適だな。

 早速、ミーニャの案に乗ってみることにした。

 島の日は傾き始めていたけど、草原ダンジョンの中は相変わらず明るい。

 僕らは心地よいそよ風が吹く草原に横になる。

 ふわふわな、草のベッドが気持ちいい。

 ミーニャのアイデアで、使えないダンジョンが役に立った。


 暖かな日差しを受けながら、僕らは久しぶりに熟睡をした。

 外で聞きなれた声が騒いでる気もする。

 なにか物凄く大切な事を忘れている気がしたが、忘れるぐらいだから大したことじゃないんだろう。

 睡魔に襲われた僕の意識はその事を忘れ、すぐに夢の世界の中へと旅立ってしまった。

 かみさまポイント

 ――――――――――

 繰り越し 70ポイント

 ―――――

 支出

 -20ポイント パンx2袋

 ―――――

 収入 

 なし

 ――――――――――

 合計 50ポイント

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