ダンジョンの作り方
引き続き 夕方
「おいしいのだ! これはおいしいのだ!」
おなかが空いているので、すごく美味しいのだ!
お小遣いが無くて、買い食いが出来なかったので、おなかペコペコなのだ。
わらわが焼きもろこしを頬張っておると、信徒一号のジーンが何やらお願いをしてきた。
嫌な予感がするのだ。
また、おねだりなのか?
わらわのお財布のライフはもうゼロなのだ。
「シナトベさま、お願いがあります」
やはり、お願いなのだ!
おねだりなのだ!
焼きもろこしに釣られてノコノコやってきたわらわがバカだったのだ!
ここは何としてもうまく断るのだ。
「うむ。聞くだけは聞くぞ」
あくまでも聞くだけなのだ。
お願いを叶える気は全くない。
「ダンジョンを作りたいのですが、お願いできますか?」
「ほへ? ダンジョン?」
ダンジョンて、あのモンスターの居る洞窟のことなのか?
そんなものを作れるのか?
あー、わかった。
かみさまスコップで洞窟を掘りたいのか。
なるほどなるほど。
その許可が取りたいのだな。
わざわざかみさまスコップで洞窟を掘る許可を欲しがるとは律儀な信徒なのだ。
「うむ。ダンジョンを作りたいのか。許可する」
「ありがとうございます」
「好きに穴を掘って洞窟を作っていいぞ」
それを聞いたジーンは何やら困り顔。
なんか変なことを言ってしまったか?
「作りたいのは洞窟じゃなく、ダンジョンなのですが?」
「洞窟のことだろ?」
「いえ違います。魔素の吹き溜まりとなるダンジョンです」
魔素?
そんなもの、どこから持ってくればいいのか?
わからないのだ。
わらわが返事に困っていると、ジーンが続ける。
「あれ? カグツチさんに、シナトベさまに相談しろと言われたんですが? もしかして、わかりませんか?」
ぐは!
知らないでは済まないのだ!
これでは神としてのわらわの威厳が無くなるのだ!
「知っているぞ! もちろん知っているのだ。ちょっと高天原に戻って取ってくるから、待っているのだ」
わらわは島から逃げ帰った。
*
ダンジョンて、作れるものなのか?
あれって、勝手に出来るものなんじゃないのか?
わからないのだ。
とりあえず、カグツチ爺さんのとこで聞いてくるのだ。
「おう! シナトベ、どうした?」
「ダンジョンはどうやって作ればいいのだ?」
「あー、お前の信徒から話を聞いたのか」
「そうなのだ。作って欲しいのだ」
ジーンに話を持って行った張本人なのだから、責任を取ってもらうのだ。
「ダンジョンはな、ダンジョンシードが有れば作れるぞ」
ほへ?
ダンジョンシード?
初めて聞く言葉なのだ。
「地面に置いて魔力を注ぎ込むだけで、すぐにダンジョンが出来る神器さ。シナトベでも簡単に作れるぞ。がははは」
そんなものがあるんだ。
なら、簡単なのだ。
「じゃあ、それが欲しいのだ」
「ワシは持っていないが、お前の親父さんなら持っているから聞いてみるがいい」
お父さまなら知っているのか……。
でも、最近のお父さまは厳しいのだ。
ミーニャの服も買ってくれなかったし。
ダンジョンの素の神器なんてくれるわけがない。
でも、わらわの神としての威厳の為、どうしても手に入れないといけない。
わらわは、お父さまにおねだりに行ったのだ。
かみさまポイント
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繰り越し 50ポイント
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支出
なし
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収入
なし
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合計 50ポイント




