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かみさまスコップ ~神器で始める開拓農業ライフ~  作者: かわち乃梵天丸
第四章 神器と始める無人島生活
37/102

焼きもろこし

 夕方


 大量の薪が手に入ったので、これで何か焼いてみよう。

 どうせ焼くなら食べれるものがいい。


 今あるのは、小麦、ヒマワリの種、トウモロコシ、杉、ロランジュ。

 これを何とかして食べてみたい。


 ロランジュはもう食べてしまった。

 ロランジュは焼くと美味しいんだろうか?

 どう考えても美味しそうには思えない。

 これは却下だ。


 杉はそもそも食べ物じゃない。

 もしかすると焼くと美味しいのかもしれない。

 でも、それに挑戦するほど僕はチャレンジャーじゃない。

 これも却下。


 小麦はそのまま焼いても食べられないだろう。

 たぶん、ねてピザかクッキーの生地のようにして焼けば食べられると思う。

 でも、オーブンが無いので焼く手段が無い。

 そもそも小麦粉になっていないので調理は無理だ。

 なので、小麦は保留。


 ヒマワリの種は、脂っ気があるので火を通すと美味しくなるかも。

 でも焼くとなると、フライパンみたいなものが無いと焼くのはちょっとキツイかな?

 ということで、ヒマワリの種も保留。

 

 と言うことで、残った最後の一品のトウモロコシ。

 トウモロコシなら木の枝を刺して焚き火の近くで焼くだけでいい。

 皮付きのまま、遠火で焼けば蒸し焼きのようになるはず。

 きっと、甘みが出て美味しいはずだ。

 

 ということで、無人島生活初の料理?は焼きもろこしとなった。

 

 *

 

 薪を積み、僕の手持ちの着火器で火を付ける。

 これを持っていてよかった。

 なければ木の棒と板で汗だくになって必死に火を起こす必要が有った。

 数度、着火器を打ち付けると種火の小麦の藁に火が着く。

 そして薪に火を移し……燃え上がる!


 そして、トウモロコシを火の近くで焼き始める。

 焼き始めるとは言っても直火じゃなく、火から50センタメトルぐらい離した感じであぶっている感じ。

 直火で焦がしたら食べられなくなるからな。

 遠火で蒸し焼きにする感じだ。


 トウモロコシは茎からもいだ。

 それならば木の枝の串を刺す手間がいらない。

 時々回転させながらまんべんなく蒸し焼きにする。

 

 できた!

 トウモロコシの蒸し焼き!

 皮を剥いてみると、中からとっても甘い匂いが漂ってくる。

 コーンだよ、コーン!

 すごくいい匂いだ!

 横に居たミーニャは……よだれが垂れかかっている。

 顔もだらしなくとろけていて、完全に脳細胞が匂いでやられてる感じ。

 

「ジーンさま、食べていいですか? 食べていいですよね?」

 

 まるで、お肉を目の前にした犬のよう。

 ミーニャは猫人族のフェラインだけどね。

 

「まてまて、塩をかけないとな」


 僕が少し冷ました焼きもろこしに塩を振り渡す。

 ミーニャに渡すと、すぐさまかぶりついた。


 シャクリ! しゃむ、しゃむ。


 そして顔が崩れた。


「おいしい~! 生の時よりもずっと甘いです! その甘さが舌を包み、その匂いが喉の奥まで満たされます。そして、ジューシーさも大幅アップです! 美味しいです! すごいです! これ!」


 僕も食べてみると、とんでもなく甘い香りと味が口いっぱいに広がる。


「おいしいな!」

「はい、すごく美味しいです!」

「おいしいのか? わらわの分は無いのか? 食べたいのだ!」


 シナトベさまだった。

 僕らが美味しそうに食べていたので我慢できなくなって現れたみたい。

 焼きもろこしを渡すと、シナトベさまも顔をほころばせていた。

 かみさまポイント

 ――――――――――

 繰り越し 50ポイント

 ―――――

 支出

 なし

 ―――――

 収入

 なし

 ――――――――――

 合計 50ポイント

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