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かみさまスコップ ~神器で始める開拓農業ライフ~  作者: かわち乃梵天丸
第四章 神器と始める無人島生活
35/102

のこぎり

 引き続き 昼


 僕らは大木に腰掛けて、この邪魔物の杉の木をどうしようか考えていた。


「椅子としてちょうどいい感じの高さですね」

「椅子があるとテーブルも欲しくなるな」


 ロランジュの実が採れたので、それを食べる。

 甘酸っぱくて美味しい。

 ミーニャも美味しいのか僕に微笑んだ。


「美味しいですね」

「昔はただの果物としか思えなかったけど、ヒマワリの種とか食べてるせいか、それと比べるとすごく美味しいね」

「これ、シナトベさまにも食べてもらいましょう」

「そうだな」


 早速、種取り用に3つ残して、のこり6個ほどお供え物をしてみる。

 ポイントは増えたけど、まだ学校に行ってる時間なのかシナトベさまの声は聞こえなかった。

 童女の声が聞こえないと、ちょっと物足りない。


 さてと。

 ロランジュを堪能したし、この大木をどうするか考えよう。


「これも、かみさまスコップでどうにかなりますかね?」

「上手い感じに角材になるのかな?」

「ジーンさまならできます!」

「まあ、やってみるか」


 かみさまスコップを振り下ろす!


 バコン!


 大木は、薪になった!

 とても沢山だ。


 おーい!

 材木通り越して、いきなり薪かよ!

 しかも、結構な量。

 それはないわー。

 ミーニャも僕も目が点になって立ち尽くしている。


「薪になっちゃったな」

「なっちゃいましたね。椅子が無くなりましたね」

「無くなっちゃったな」


 畑の拡張予定地に薪が置いてあっても邪魔なので、寝床の周りに風除けとして置いておく。

 これだけ薪を積んでおけばいい風除けになる。

 今日は気持ちよく寝れることだろう。


 *


 夕方


 薪を片付け終わるころに、知らない人に声を掛けられた。


「おーい! お前ら、上手いことやってるか?」


 ちょっとダミ声。

 声の主はズングリムックリの男。

 ドワーフじゃないけど、どう見てもドワーフとしてしか見えない体形。

 そんな感じのおっさんだった。


「おじさんは、誰?」

「ワシか。ワシはそのスコップを作った、カグツチっていう鍛冶屋だ」


 あー、スコップを作ってくれた、かみさまか。

 って……またかみさま来たの?

 それに、このおっさんが、かみさまなの?

 うちの親父とあんまり見た目変わらないんだけど?

 おっさんは、俺たちの顔を見ると安心したのか、ほっとした顔をした。


「シナトベに服を買う金が欲しいとせがまれたんだが、服は手に入れたようじゃな」

「アメノハヅチさんに、織ってもらいました」

「そうか。それはよかった」


 この人は鍛冶屋って言ってたな。

 かみさまスコップで木を切るのは無理そうなので、のこぎりとか売ってくれないかな?

 のこぎりがあれば木を切ることは出来ると思うんだ。

 ダメもとで聞いてみよう。

 僕は、カグツチさんに聞いてみることにした。

 かみさまポイント

 ――――――――――

 繰り越し 40ポイント

 ―――――

 購入

 なし

 ―――――

 収入

 +10ポイント お供え物(ロランジュ)

 ――――――――――

 合計 50ポイント

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