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かみさまスコップ ~神器で始める開拓農業ライフ~  作者: かわち乃梵天丸
第四章 神器と始める無人島生活
34/102

伐採

 朝


 今朝もシナトベさまに日課のお祈りを捧げる。

 20ポイントゲットだ。

 お礼にトウモロコシのお供え物も忘れない。

 こちらは三度目のお供え物なのでポイントは貰えないけど、いつも見守ってくれているシナトベさまへのお礼だ。

 6本の新鮮なトウモロコシを渡すと、シナトベさまの涙声が聞こえた。

 

『わらわのことをこんなに思ってくれるとは、うれしいのだ! お父さまにも見せるのだ!』

 

 トウモロコシを喜んでいただけたようで、なにより。

 トウモロコシを持って、親父さんにでも見せびらかしている姿が目に浮かぶ。

 さてと、今日はなにをやるかな?

 ミーニャに相談してみる。

 

「そうですね……。防風林の植林はだいぶ進んできたので、それほど急ぐ必要は無くなりましたね」


 たしかに、この島に来た頃は耕すそばから土が吹き飛ばされたけど、今はそこ迄は風が強くない。

 

「収穫される種も増えてきたことだし、植林を続けながら畑作りに少し時間を割いた方がいいかもしれませんね」

 

 確かにそうだな。

 ロランジュが今日あたりに収穫出来そうなので、その種を植える畑を確保したい。

 僕らは午前中に植林をして、午後からは畑づくりをすることにした。


 *

 

 昼


 畑づくりを始めると、大きな問題が起こった。


 杉だ。


 最初に育てた畑の杉が太さ50センタメトルの大木にまで育っていた。

 どう考えても畑の拡張の邪魔。


 そのまま、杉を避けて畑を作ることも考えた。

 でも、ちょうど畑のマス目の部分、石の壁に当たる部分に生えている。

 そのまま残すと4ブロックの畑が作れなくなる。


 どうしようかとミーニャと相談した。

 ミーニャは、切ることに反対をした。

 なんでも「この木はジーンさまと私がこの島に来て初めて育てた記念の樹みたいなものです。なので、残して置きたいです」といっていた。


 ミーニャの意見もあって、切るのは少し悩んだ。

 でも、移植できる手段もないし、このまま置いておくと作物に影が落ちて収穫が落ちそう。

 寝床の近くに新芽を植えることで、妥協してもらった。


 *


 杉の伐採を始めようと思ったんだけど、伐採する為の道具がない。

 

「かみさまスコップで斧の代わりになるかな?」

「ご主人さま、がんばです!」

「ご主人様は止めろって言ったろ?」

「えへへ。そうでした」


 斧のように水平に振り回してみると……。

 

 スパン!


 物凄いいい音を出して、杉を切り倒した。

 僕らの初伐採はこうして成功をした。

 すごいなこのスコップ。

 なんでもありじゃないか!

 枝の切り落としも、かみさまスコップでなんとか済ませる。

 木の皮は剥いてないけど、なんとか一本の柱が出来上がった。

 

「ふー、やったな」

「やりましたね、ジーンさま。流石です!」

「これは僕らの島で初めて育った杉だ。僕らの家の大黒柱に使おう」

「それはいいですね」

「じゃあ、運ぶぞ」

「どうやって?ですか?」

「どうやってって?」

「この大木を運ぶ方法です」


 そりゃ、力任せに運ぶしかない。

 大木を持ち上げてみるが、重くてビクともしない。

 大木を押してみるが、重くてビクともしない。

 大木を引いてみるが、重くてビクともしない。

 とにかく、重すぎる!

 

「これどうすればいいの?」

「どうすればいいんでしょうね?」


 大木を切り倒したことで、畑の横に大きく横たわっている。

 大木を目の前にして立ち尽くす僕ら。

 邪魔で仕方ないんですけど?

 どうすればいいの?

 かみさまポイント

 ――――――――――

 繰り越し 20ポイント

 ―――――

 支出 なし

 ――――― 

 収入

 +10ポイント お祈り(ジーン)

 +10ポイント お祈り(ミーニャ) 

 ――――――――――

 合計 40ポイント


 *


 『にゃん娘と作る文明開化』で力仕事担当だった天色お姉さんが居なかったでござる!

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