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かみさまスコップ ~神器で始める開拓農業ライフ~  作者: かわち乃梵天丸
第四章 神器と始める無人島生活
33/102

 昼

 今日も引き続き防風林の植林をした。

 防風林が増えてきたせいか、頂上を吹き荒れる風が弱まってきた気がする。

 僕が、そんな話をするとミーニャも頷いてくれた。


 とはいえ、まだまだ頂上を吹き荒れる風は強い。

 日の傾いた夕方に水浴びすると風に吹かれて寒い。

 ミーニャにはまだ気温の温かい昼食後に水浴びしてもらうことにした。

 そう話すとミーニャが僕も一緒に水浴びをしないかを誘ってくる。


「ジーンさまも一緒に水浴びをしませんか? お背中を流しますよ」


 一緒に水浴び?

 ミーニャと一緒に?

 それは、素晴らしい提案だ。

 で、でも……。

 女の子とロクに話をしたこともない僕にはやたらハードルの高いイベントだ。


 ミーニャと一緒に暮らしてるものの、背中とはいえ裸を見られるのが恥ずかしい。

 なので遠慮した。

 まだ、ミーニャに背中を見られる心の準備が僕には出来ていない。

 小心者ですまない。

 でも、せっかくミーニャと触れ合えるチャンスだったのに、ちょっともったいなかったかな?


 ミーニャの水浴びの間、僕は畑の収穫。

 ヒマワリがたくさん採れた。

 でも、トウモロコシが手に入った今は、あんまり食べる気にならない。

 ヒマワリの種は大量に取れるので、食べる以外の別の使い道を考えないと。

 防風林の近くに植えて、防風林代わりにするのもいい。

 今まで食べ物と言えばヒマワリの種。それはもう飽き飽き。

 そういえばヒマワリ油ってあったな。

 ヒマワリの種から取る油かな?

 今度かみさまスコップで岩を加工して、ヒマワリの種をすり潰せる石臼っぽい物を作ってみよう。


 *


 夕方

 ふー疲れた。

 今日一日、植林を進めた。

 風が強いと何をするのも大変だからな。

 風を遮るための防風林を優先して作っている。

 植林が進んで、合計200本ぐらいになった。


 寝床に戻ってきて、寝藁を敷いていると、朝の変態お姉さんが戻ってきた。

 また、ミーニャをもふりに来たのか?

 そうはさせない!

 僕はミーニャを背に隠すように立ちはだかった。

 でも、お姉さんの用事は違った。


「服を作ってきたわよ」

 

 寝藁の上に服を広げるお姉さん。

 それを見た、ミーニャの目が輝いた。

 

「綺麗」


 それは綺麗なワンピースであった。

 それでいて作業着にも使える利便性がある。

 素晴らしい服だった。


「モフモフを堪能させてもらったぶん、かなり頑張らせてもらったわ。試着してみなさい。サイズはピッタリのはずよ」


 すぐに寝床で着替えることになった。

 俺が寝床から離れていると、着替え終わったミーニャがやってくる。

 

「どうですか? この服」

「いいね」


 もともと可愛らしかったけど、それに美しさが加わった。


「かなり気に入っています」


 それを聞いたアメノハヅチが得意気に語る。


「久々の自信作よ。見た目だけじゃなく、機能性も重視、それでいて特殊効果もついているのよ」

「特殊効果?」

「まずは高耐久で破れない。防御力も大幅アップで板金鎧より頑丈よ。それでいて状態異常完全耐性も付いてる優れモノ。自分で言うのもなんだけど、久しぶりの力作! 神器レベルの服だわ」


 すげー!

 というか。

 

「状態異常って……そんなのいるのかよ」

「要るわ! 絶対に要る!」

「この島は毒蛇どころか、ウサギ一匹もいないんだぞ?」

「シナトベちゃんから聞いたわ。ミーニャちゃんはネギを食べて倒れたのよね?」


 たしかに、ネギ汁を食べて倒れたことがある。

 あれは僕の責任だった。


「だから、どんな物を食べても倒れないように、解毒作用を付けて欲しいとシナトベちゃんに頼まれたの。これを着ていれば病気知らずの医者知らずよ」


 そうだったのか。

 シナトベさま、そこまで気を使ってくれたんだ。

 ありがとう。


「まあ、初めてのリアルケモっ娘のもふもふに感動して、お姉さんが頑張りすぎちゃったのもあるけどね。あははは」

 

 もふもふって……。

 やっぱり採寸じゃなかったのかよ。


「じゃあ、ジーン君の服もつづらの中に入れておいたからあとで着てみてね」

 

 そう言うと、お姉さんは帰って行った。

 つづらの中には、下着と、俺の服と、二人の寝間着も入っていた。

 シナトベさま、アメノハヅチさまありがとう!

 僕らは、感謝のお祈りを捧げた。

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