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かみさまスコップ ~神器で始める開拓農業ライフ~  作者: かわち乃梵天丸
第四章 神器と始める無人島生活
30/102

収穫

 朝

 風が強くて、夜が明けてすぐなのに目が覚めてしまった。

 ミーニャは久しぶりに水浴びをしたせいか、気持ちよさそうに寝ている。

 僕はミーニャを起こさないように起き出すと、作物の水をやりに回る。


 今育てているものは、小麦、トウモロコシ、ロランジュ、杉。

 どれも収穫できるところまで育っていた。

 こんな短時間で収穫できるようになる畑を作れるかみさまスコップは凄いね。

 さすが神器だ。


○小麦

 小麦は2度目の収穫を終える。

 種まきから収穫できるまで、だいたい1日ぐらい掛かる。

 まだ、二面の畑いっぱいに埋め尽くすほどではないけど、かなり増えてきた。

 大粒の種の入った穂を垂れている。


 尖った石をナイフ代わりに使って収穫を始める。

 お皿一杯分ぐらいの量になった。

 お試しの種1個から、よくここまで育ったものだ。

 まだ食べるには心もとない量なので、もう少し栽培をしてみよう。

 収穫をして残った麦わらは縛っておいた。

 後で寝床の寝藁として使う予定。


○トウモロコシ

 種まきから収穫まで、だいたい二日掛かる。

 今回初めての収穫だ。

 3つの種から3株のトウモロコシが育っている。

 一つの株に三個の房がなっている。


 トウモロコシみたいに大きな房を付ける作物の場合は、房を一つだけ残して間引きをした方が養分が集中して大きな房がなる。

 でも、育成状態が良かったので、あえて間引きはせずに三つの房を残した。

 かみさまスコップで耕した畑のお陰だ。

 たぶん、三つの房とも十分に大きく育つだろう。

 そう思ったのだ


 大正解だった。


 僕の目論見通り、大きな房が三つなっている。

 生で食べるなら、ちょうどいいぐあいの収穫時期。

 種を取って増やしたいので、育ちの悪い3房だけ食べるために収穫。

 残り6房は完熟するまで育てることにした。

 きっと、明日の朝には種として収穫できるだろう。


○杉

 最初に植えた杉は、もう僕の身長の二倍ぐらいまで育っていた。

 防風林として植えた杉も、僕の腰ぐらいの高さにまで育っている。

 めちゃくちゃ成長が早いな。

 このまま育ってくれれば、いずれは材木として伐採して家を建てられそう。


 まあ、家を建てるには、伐採して、枝を切り落として、材木として加工しないといけない。

 道具がかみさまスコップしかない今は、材木加工なんて夢のまた夢だな。


 今は風上にしか、杉を植えていない。

 将来的には島を覆いつくすぐらい植えてみたい。

 そうなれば強風に怯える生活も無くなることだろう。

 当面は植林をメインで進めるつもりだ。


○ロランジュ

 ロランジュの成長も順調だ。

 もう僕の背と同じぐらいまで育っている。

 見てみたら、ちいさな実が三つほどなっていた。

 明日には食べられるかもしれない。

 ヒマワリに飽きてきたので、ロランジュには期待している。


 *


 僕が畑の世話を終えて、寝藁を持って寝床に戻ろうとしたとき、ミーニャが血相を変えて駆け寄ってきた。


「ジーンさま、ごめんなさい。寝過ごしてしまいました」

「僕も今起きたばかりだよ。さあ、これを食べよう」

 

 僕はミーニャにトウモロコシを見せる。

 ミーニャは大喜びだ。


「これは、トウモロコシじゃないですか!」

「茹でる鍋が無いから、生で食べることになるんだけど、いいかな?」

「いいです! いいです! 全然問題ありません!」

 

 ヒマワリの種に飽きていたのか、食いつきっぷりが物凄い。

 おなかを空かせた犬みたいな感じで鼻先を近づけてくる。

 犬のようにクンクンと匂いを嗅いでうっとりした表情に。

 まあ、ミーニャは犬じゃなくて猫人族のフェラインなんですが。

 

 房を剥いて、実を出し、塩をパラパラと振り掛ける。

 昨日作った塩だ。

 乳鉢の底に三つまみ分ぐらいの塩が出来ていた。


「なんですか、これは! 塩のおかげで甘さが引き立ちます! みずみずしいのに、味が物凄く濃いです! おいしいです! 美味し過ぎます!」

「うん、うんまい!」


ミーニャの顔がまたとろけていた。

僕とミーニャはトウモロコシを堪能する。

初めて収穫したトウモロコシは、おいしかった。

 かみさまポイント

 ――――――――――

 繰り越し 70ポイント

 ―――――

 お祈り +10ポイント(ジーン)

 お祈り +10ポイント(ミーシャ)

 ――――――――――

 合計90ポイント

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