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かみさまスコップ ~神器で始める開拓農業ライフ~  作者: かわち乃梵天丸
第四章 神器と始める無人島生活
28/102

塩づくり

 朝

 お祈りを済ませた後、いつものようにヒマワリを食べる。

 さすがに飽きてきた。

 なんというか、脂っこいだけ。

 ネズミやリスじゃないんだから、ヒマワリの種だけを食べ続けるのはきつい。

 ミーニャは黙って食べているけど、きっと僕と同じく飽きてるんだろうな。

 塩でも振りかければ、味に変化が出来ておいしく食べられるんだろうか?

 よし!

 塩を作るか。

 幸い、ここは絶海の孤島。

 海水はいくらでもある。

 僕は農作業が終わった昼から、海水から塩を作ることにした。

 

 *


 昼

 農作業を終えた僕は、塩を作るために海岸へと向かうことにした。

 

「ちょっと、塩を作りに海に行ってくる。ミーニャは留守番していてくれ」


 それを聞いたミーニャは僕に懇願してくる。


「ジーンさま、私もついていきたいです」

「行き帰りが岩場だから、ミーニャはここで待っていてくれ。岩場を登るのは大変だろ?」

「はい……」

 

 しぶしぶという感じだったけど、留守番で納得してくれた感じだ。

 

 *

 

 海岸につく。

 相変わらず海は荒れていた。

 僕は岩だらけの海岸にかみさまスコップを突き立てる。

 海水を貯める穴を掘るためだ。

 穴に海水を貯めて自然蒸発で海水から塩を取ろうと考えている。

 

 サクリ!


 土になるかと思いきや、砂になってくれた。

 さすがかみさまスコップ。

 これなら簡単に塩田が作れる。

 なんという幸運。


 岩をスコップで掘ると砂になる仕組みがよくわからない。

 だけど、細かいことを考えるのは無駄だ。

 神器なんだから、そういうものなんだろう。


 僕は波が襲ってこない、海から少し離れたところを耕して砂浜にした。

 塩田の完成だ。

 そこに乳鉢で海から汲んできた海水を撒き続けた。

 風が強いせいか、蒸発は早い。

 完全に乾くと砂が飛んで行ってしまうので、必死に海水を撒き続けた。

 陽が傾き始める前には、砂にうっすらと塩が浮いてきて白いところが所々見え始める。

 僕は塩田の表面をかき集め、ろ過布に包んでミーニャの元に戻った。


 *


 ミーニャは僕が戻ってくると、喜んで出迎えしてくれた。

 興味津々で塩の浮いた砂を見ると目を輝かせた。

 

「これが塩なんですか?」

「いや、これは塩の素さ」

「塩の素?」

「ここからもうひと手間掛けて、やっと塩になるんだ」

 

 僕は乳鉢に泉の水を満たすと、そこに砂入りのろ過布をそっと漬ける。

 すると、砂にしみ込んだ塩分が溶け出す。

 かなりの塩分のはずだ。

 

「この水を舐めてごらん」

 

 ミーニャは小指の先を乳鉢につけると、口に運ぶ。

 それと同時に口をすぼめた。

 

「しょっぱ! 塩味です! 間違いなく塩味です!」

「あとは、このまま朝まで置いて蒸発させたら塩の出来上がりさ」

 

 僕らは塩の出来上がりを楽しみに、その日は寝ることにした。

 かみさまポイント

 ――――――――――

 繰り越し 50ポイント

 ―――――

 お祈り +10ポイント(ジーン)

 お祈り +10ポイント(ミーシャ)

 ――――――――――

 合計70ポイント


 *


 土器を作ることもなく、火を起こすこともなく、海水から塩を作ってしまうジーンであった。


 『にゃん娘と作る文明開化』ではあれほど大変だった塩作り。

 王様とにゃん娘三人の苦労を考えると……ちょっとお気楽過ぎかな。


 だが、気にしない!

 気にしたら負け! (*‘ω‘ *)

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