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かみさまスコップ ~神器で始める開拓農業ライフ~  作者: かわち乃梵天丸
第四章 神器と始める無人島生活
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かみさまスコップ

ここから読み始めた人へ


ジーン このお話の主人公。

ミーニャ 猫族の女の子。オオカミに襲われていたところをジーンに助けられ、ご主人様と慕う。 

シナトベ 山で迷子になっていた女の子。貰ったお弁当のお礼としてジーンに『かみさまスコップ』を授ける。


あらすじ

オオカミをに襲われている少女を助けたジーン。

そのオオカミは王子のペットでであった。

王子を怒らせてしまい、島流しにあったジーンとミーニャ。

その島は動物がおらず、木もなく、川もなく、ただ強風が吹き荒れる何もない島であった。

飢えと渇きで死を待つだけの島。

喉の渇きで倒れてしまうミーニャ。

ジーンが「助けてくれ!」と叫ぶと、以前山の中で助けた女の子シナトベが助けに来てくれた。

 涙を流し、抱き合っていた僕ら。


「お二人さん、あつあつの所申し訳ないのだ。登校中だったので、わらわはそろそろ帰りたいのだ」

 

 登校?

 って学校に通ってるのか。

 見た目通りの少女なんだな。

 女の子は遅刻になるのか、やたら焦っていた。


「このままでは遅刻になるのだ」

 

 そんな忙しい合間を縫って助けに来てくれたんだな。

 シナトベに言われて、慌てて姿勢を正す。

 

「あ、ごめん」

「うむ」

「助けてくれてありがとう」

「わらわの信徒一号だから当然のことなのだ」

「信徒?」

「言っておらんかったが、わらわはかみさまなのだ」

 

 かみさま?

 なに言ってるんだろ? この子。

 頭の弱い子なんだろうか?

 そうだよ。

 きっとそう!


「そこ、なに言っているのって顔で見るんじゃないのだ! その神器のスコップの威力でわらわが神なのはわかったはずなのだ」

 

 プンプンと怒るシナトベ。

 たしかに、このスコップはあり得ない性能だ。

 硬い岩盤をクリームを掬うように掘れた。

 ただのスコップではありえない性能。

 これのお陰でミーニャが助かった。

 僕にとって、シナトベがかみさまなのは間違いない。

 

「なに失礼な事をかんがえているのだ。お主にとっての神なのではなく、本当に神様なのだ」

「は、はぁ」

 

 プンプンと頭から湯気を上げる。

 怒っているけど、少女なのでとても可愛らしく見える。

 僕の考えてることを表情から読み取ったのか、シナトベはムキになった。


「嘘だと思うなら、そのスコップでこの辺りを耕してみるのだ!」

 

 言われたままにこの岩だらけの地面を浅く掘って耕してみる。

 サクリ!

 岩がふんわりとした土に変わる。

 嘘だろ!

 掘った地面は耕された畑になった!

 岩の面影はどこにもない。

 作物がよく育ちそうな、ふんわりとした土の畑になっている。

 なんで、岩が土になるの?

 信じられない!

 どうなっているの?

 

 僕とミーニャが唖然としてると、シナトベは勝ち誇ったような顔をしている。

 ちょっと腹が立つ表情だけど、可愛いので許す。

 

「それが火の神カグツチに作ってもらった神器【かみさまスコップ】の力なのだ」

「神器だと?」

「耕せば作物がよく育つ畑になり、井戸を掘ればとても清らかな泉になり、斧として使えば名匠の作った斧よりもよく木が切れる。なんにでも使える便利な道具なのだ」

「すごいです!」

 

 ミーニャは目をウルウルさせて感心している。

 確かにすごいな。

 神器というだけはある。

 

「おまけに耕した畑には神の加護も掛かる優れものなのだ」

「神の加護?」

「作物が短期間で収穫出来たり、枯れなかったり、その他もろもろの効果がつくのだ」


 そんな事が……。

 ぶっ壊れた性能だ。

 これを使えば薬草の栽培も出来るかもしれない。

 すごいな。


「そうなのだ! すごいのだ。本当は【かみさまスコップ】は、かみさまポイント五〇万ポイントの目玉交換アイテムとしようと思っていたのを、信徒一号記念で特別にお弁当の施しと交換なのだ」

「ありがとうございます」

「うむ。それでは、わらわは帰るのだ。他に欲しいものが有ったら、ここにお品書きを置いておくから、ポイントと交換するのだ」

 

 シナトベはそういうと、出前のメニューみたいな二つ折りの厚紙を置いて慌てて帰った。

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