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プロローグ・「モノクロ」
それでも、何もなかったように日々は続く。
風がさろうが、地が揺れようが、雨がひどくふろうとも。
日々は続いている。
ほどけた靴紐を結び直す。2016年夏。
結び直し、視線を上げた先。そこに写っていた、緑のリボンの帽子と彼女。嬉しそうに店から出てきて、キラキラ輝いていた。モノクロに見える世界でも、明度や彩度はなんとなしにわかる。僕には、あのような輝きを出すことはできない、きっとあの人の世界はカラフルにできているのだろう。いつか、理解できるのか。理解したいとは別に思わないが、ふとそう思う。あんなふうに生きることができたらと…
あれ、桐子は…と思った方。
プロローグです。(笑)
まあ見切り発車で、思いついたことを書き連ねるものです。
彼女たちが自由に動いて、生々しさを出していければと思います。