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第八話「アナザースペースの謎」 starring愛理

当面の間、リーア様と一緒に行動を共にする事になりました


私の失態を修正してくれるのもありますが

一番は、この地球という惑星ほしを守りたいと思うからみたいです

女神となったリーア様も生まれはこの地球なんだと熱く語りながら

麻里華に対して、女神の仕様について話されていました


世界中に移動をしなくてはならず

その間・・・妹は麻里子が面倒を見てくれると言ってくれました


そして、私と女神二名のリーア様と麻里華・・・麻里華様と呼んだ方がいいのでしょうか


三名で私が無駄に行ってしまった天使化した人の宝石を正しいモノに交換する作業をするため

世界各地に配置してもらった天使化した人の所へ向かいます


麻里華「愛菜は姉に任せておけば、安心ですよ・・・基本、面倒見のいい人ですから」


ニッコリと微笑む麻里華様・・・と間髪入れずに

こう答える


麻里華「様はやめてくれますか!! あたしは女神になったけど、愛理とはお友達のままです」


・・・私も急に様とか言い出してしまいました

こんな事で関係が崩れてしまっても、怖いですし

女神と同等の立場なんて、凄いです


愛理「短い出会いですが、そう言っていただけると嬉しいです・・・麻里華」


リーア「難しいかもしれませんが、リーアも様抜いてくれませんか??」


・・・何という打診でしょうか

本物の女神様を呼び捨てするんですか??

それだけの存在だと、私が認められたという事・・・ですかね


愛理「すぐにできるかわかりませんが、極力できるようにします」


麻里華「そうだ、愛理・・・女神のリンクをデバイスに構築してほしいんだけど??」


女神のリンク?!

システムに構築できるんでしょうか


リーア「麻里華とリーアは、女神同士なので必要ないですが・・・天使となる存在にも同時にリンクできるようにです、戦いで指示とかパッシブスキルの効果とか伝達できます」


愛理「指示は普通にでも可能ですが・・・何か違いがあるんですか??」


麻里華「女神リンクは概念の対話となるみたい、時間がほぼかからないらしいよ」


時間がかからない??

何を言っているのか、この時点では不明に近かったのですが

この概念的な対話は・・・あまりにも現実味に欠ける感じでした


リーア「これは、実際に行った方が把握してもらえると思いますよ」


愛理「そうですか、わかりました・・・では、構築方法を教えて下さい」


リーア「愛理に情報を直接伝達すれば、スキルでシステム統合しますよ」


私に直接??

どういうなんでしょうか・・・


麻里華「あたしからでも伝達できるみたいだから・・・愛理にあたしからでもいいかな??」


愛理「はい、それは構いませんが・・・」


と・・・一瞬、何が起きたのかわかりませんでした

突然、麻里華が私に口づけしてきて

時が止まったかのように、重ねた口の感触がずっとありました


リーア「女神の情報伝達方法は・・・基本、口と口を合わせる事によるものとなります」


そういうことだったのですね

でも、事前に教えていただいてもよかったのではないですか


麻里華「躊躇されてしまうかと思ったので、いきなりでごめんなさい」


男性はおろか、女性にもキスなんて・・・そこをわかった上での行為だったのかしら

どちらにしても・・・麻里華に気を使わせてしまいましたね


愛理「色々と察していただいたみたいですね・・・麻里華、女神になってより素敵になってます」


麻里華「それこそ、幻想じゃないの・・・あたしは、見た目とか変わってないし」


確かに見た目上の変化はありません

ただ、漂う雰囲気というのでしょうか

圧倒的に存在感が違います

心も読めるみたいですし、不安もありますが

変な気を使わずに済むのかもしれない


リーア「リンクの再構築もう可能だと思いますよ」


愛理「・・・そうですか、やってみます」


麻里華の口の感触を思い出してしまいました

私・・・女性に好意は無いと思っていましたが

具体的な事をされると、その気になってしまうんでしょうか

目の前の存在にドキドキしてしまっています


麻里華「顔が赤いですね・・・」


思わせぶりな発言をしてきます

私の心を読んでいるんですよね

それで、聞いてくるんですか??


愛理「理由をわかっていますよね??」


無言で頷く麻里華・・・それを見たら恥ずかしくなってきました

妹に告白したと言ってましたが

私に対しても・・・


リーア「リーアが邪魔なら、消えておきますけど??」


愛理「いえ、いて下さい・・・二人きりなんて、恥ずかしくて死にそうです!!」


麻里華「・・・あたしは、二人きりでもいいですよ」


こんなに積極的だったんですね

一方的に気持ちがわかるのは・・・

気を使うことはないですが、心のドキドキが止まらなくなります


リーア「女神になった影響が少し出ていますね・・・麻里華は欲望に忠実になっています」


麻里華「そうかもね・・・あたし、愛理の事大好きだし・・・愛菜にも告白したけど、愛理の方が素敵だと思うから・・・って、今更変だよね」


これは、卑怯としか言えません

私には特定の相手はいませんし

これからできる可能性も低いですから


こうなったら、本気で麻里華を独占してしまいましょうか??


もう、心を読んでいるだろうから

隠す事も無いですね

私は、麻里子から紹介されて以降

ずっと麻里華の事が気になっていました


特別な素材だからかと思っていましたが

それは関係ありませんでした

単純な思考かもしれませんが・・・先程の口づけでその気になってしまいました


浅はかだと言われても、いいです

きっかけは、どうであれ

本気になってしまえば、後は突き進むのみです


麻里華「愛理がその気なら、あたしもその気になってもいいかな・・・愛菜と麻里子で仲良くしてもらえば、あたしと愛理が仲良くできるでしょ??」


愛理「・・・そんな単純でいいんですか、麻里華??」


麻里華「恋愛なんて、単純で構わないと思うけど・・・」


リーア「恥ずかしいやり取り・・・リーアのいないところでやってもらえませんか??」


顔を赤らめたリーア・・・

正直、私も恥ずかしいです

二人きりでも十分に恥ずかしい行為だったりします

そこに、リーアがじっと見つめているんですよ


愛理「麻里華・・・また今度にしましょう、私には刺激が強すぎます」


麻里華「そうなの、思ったよりも純粋なんですね愛理って~♪」


わっ!?

不意打ちのように、無防備な私の口に・・・

また、口を重ねてきました


麻里華って、こんな方だったんですか??


リーア「ここまで大胆に行動するんですか・・・リーア以上に欲望に忠実な心みたいですね」


麻里華「うふふ~♥」


怖いです

同じには思えないですよ

フラットにこれが行われるのですよね??


愛理「・・・構築完了しました」


場を繋ぐことなんて、私には無理です

リーアも麻里華も私に対して・・・どうしたいんでしょうか??


もしかしたら、私だけ考えすぎだったりですかね


リーア「では早速、敵について情報を開示します!!」


麻里華「・・・リーア!! あたしの愛理にキスする気!!」


ちょっと、何してるの!?

別にあなたのモノに・・・なってるのかしら

でしたら、こう答えるべきね


愛理「情報伝達に浮気は無いわ、気に入らないなら・・・好きなだけキスすればいいし」


これは、両思いだと意思表示ですよ

私をその気にさせたんだから


麻里華「じゃあ、我慢する・・・あたし、今物凄く殺気立ってるから・・・どうなるか知らないけど」


リーア「・・・リーアに対しての攻撃はしない方がいいですよ、一切の攻撃は反転しますから」


何で、こんなに荒々しいの

欲望と言うよりも、心がむき出しになっているみたいですね

これは、私も軽い気持ちで麻里華に接してはいけないということですか


リーア「敵の本拠地であるアナザースペースについて、侵攻者本人であるグレイシャス=ウォーマリアについて、女神の仕様であるジオクラスについて、神の装備ゴッドシリーズについての4点ですかね」


結局・・・麻里華を考慮してリーアは口頭で説明をしている

ニコニコしている麻里華が、異常に怖い事は・・・あえてここで発言しておきます

別に毛嫌いしたわけではなくて

本当に怖かったから・・・だって、私をずっと見ているんですもの


愛理「では、順に説明をお願いします??」


リーア「はい、まずはアナザースペースからです」


正式に表すと『電脳異空間アナザースペース』となるようです

電脳が付くのは、ゲームを主体とした世界だからみたいで

一番最近できた次元らしい


覇者と呼ばれる絶対勝利者を1名だけ決めるゲームを常に行っている


厄介な事に、他の次元を巻き込んでのゲームを行うところで

今回は地球がターゲットとなってしまった


覇者以外のプレイヤーは、ゲーム終了と共に消えてしまう

世界がリセットされ新たなゲームが始まる準備がなされる

その際、登場した全てのキャラクター(巻き込まれた人々も含めて)は存在が消去される


単純に言うと、私達は覇者にならなければ死んでしまうことになります


何もしなければ、そのまま消されてしまいますし

戦いを挑んでも負けてしまえば、消されます

生き残るには・・・覇者となることが第一の目標になります


ただ、覇者は1名のみです


ここで重要なのは・・・覇者となったものが特権として、一つ何でも願いが叶うということです

無謀な賭けみたいな話ですが、その願いで・・・ゲームを無効にするとか


う~ん・・・


誰が覇者になるかにもよりますが

麻里華がなったとして・・・任せるしかないですかね

文字通りの死闘となるだろうから

本当に自分が叶えたい願いなら、誰も文句は言わないだろうと


ただ、惑星ほしのと人類の存続は確保してほしいところではありますが・・・


麻里華「愛理が居ない世界なんて、考えられないから」


私の心を読んだ上での発言??

察してくれているだけ・・・でもないよね


リーア「次は、グレイシャス=ウォーマリアについてです・・・アナザースペースの新たな覇者となるべくゲームにチャレンジする一人で、現在最も有力な覇者候補です」


女神というのは、単純に神様という事ではないようで

より戦いに特化した姿の総称であって

実際、本当に世界を管理していたりもする場合もあるようですが

幻想世界での順位的な位置付けの最高峰が女神である、らしいです


人⇒導師⇒天使⇒女神


最上位まで上がると、男性であっても女神となってしまうようです

女体化するという事でしょうか??

謎過ぎますね・・・


まあ、99%以上女性で1%未満で男性なんだそうです


その女神か天使がゲームに参加できる条件である

アナザースペースの仕様を利用して

新たな世界の頂点を目指すのが、グレイシャス=ウォーマリアという方のようです


厄介な事を行おうとしていますね

何で、ここを巻き込むんですか!!

犠牲の上に覇者となるんですよ・・・どんな権利があるんですか!?


リーア「一方的に悪人と決め付けるのは微妙な気もしますが、波及した影響力が大きかったために・・・この次元を含むことになってしまったみたいです、ウォーマリアさんが望んで侵攻するのではないのです」


麻里華「そんな理由は、関係ありません・・・巻き込まれた方は必死ですよ、存亡がかかってるんですからね・・・ウォーマリアさんでしたっけ?? 返り討ちにします!!」


苛立つのもわかります

欲望に抗うことのない女神が参加するゲームの一員となる麻里華

リーアも一応参加するようですが、どうも様子が違うみたい


リーア「世界空間都市の管理者であるツイールさんに頼まれた依頼なので、リーアはあくまでも覇者にはなれません、ゲームも干渉しますが存在は消えません・・・だからこそ、より多くの犠牲を出そうとする今回のゲームに対して救いの手を差し伸べたかったのです」


どうも、矛盾したリーアの発言・・・

ゲームに参加しても覇者になれない??

しかも、消されることもない??

何ですか・・・どんな意図があるの!!


愛理「リーアの存在が最も不気味なんですが・・・詳しい説明を最後にお願いします!!」


リーア「・・・そうですね、愛理は重要な存在なので詳しく説明します」


私が重要な存在??

何か不思議な気持ちですが、説明をしてもらえるなら・・・まあ、今は構いません


麻里華「今更なんだけど・・・リーアって何なの??」


ふふふ・・・麻里華の冗談かと思うような質問

でも、私も聞きたいかもしれません

曖昧な女神の一人とかだったら・・・あ、頭とか小突いたら危ないのかしら??


リーア「何で・・・拳を振り上げているのですか麻里華??」


麻里華「いえ、ストレッチだから・・・気にしないでいいよ~♪」


明らかに、私の心を読んだ上で同じ事を実践しようとしてるよね

麻里華・・・不確定なんだから、やめて欲しい

あなたの傷つくところなんて見たくないの??


わかってもらえたようです

振り上げた拳を下ろして、笑顔でリーアを見つめています


リーア「正直に話しますから・・・別に女神とそれをサポートする天使に隠し事をするつもりはありませんよ・・・それに言いましたよね愛理も重要な存在だと」


確かに、私も重要だと言ってました

麻里華だけでなくて、私もと言うことですから

それで・・・リーアは、自分の存在について話してくれました


リーア「最初に言っておきますが、リーアに一切の攻撃は通用しませんからね!!」


念を押すようにリーアは自分に攻撃は効かない事を強調する

多分、私たちが思っている最悪なケースなんだろうと

それは・・・思う通りな内容でした


リーア「世界幻想化を起こしたのは、このリーアなのです・・・」


この発言は、リーアがラスボスだと言っているようなものですから

世界を混乱させている現象を

目の前のリーアがですよ!?

それなのに、協力的な態度で、味方気取りで・・・

何て、思ってしまうから

最初にリーアに攻撃しないようにと言ったのでしょうね


でも・・・麻里華は逆に冷静に話を聞いています

さっきから感情的に行動していたので、心配したのですが


麻里華「それは、最初からある程度わかっていましたから・・・その事で感情をどうこうはないです」


リーア「それですか・・・なら、安心して干渉できます」


女神同士通じ合うところがあるのでしょうか

逆にこのやり取りが、私には恐怖に感じます

嵐の前の静けさ・・・とでも言っておきましょう

本気で私は怖かったのです・・・

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