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エンドレス レクイエム その7

邪神の欠片を封印しようとするアドニス。その欠片を自分の物にしようとする仮面邪教僧 処刑人 リーパー。彼らは解き放たれた邪神の欠片を追っていた。





[終わりだ!邪神よ!]アドニスは数珠を構える。数珠から呪文が飛び出し結界を張る。アドニスは数珠の結界に包まれる。





[封魔の印を受け継ぐ者よ。古代史から繋がる因果の扉が開かれた。ガントレッドオーブの覚醒と共に。神の遣いよ。今こそ我が封印を解き放つのだ。お前に古代の魔物を封印させる禁じられた魔法を授けよう][………待ってくれ。古代史の世界で邪神を封印したのは聖騎士ロキ率いる八人の聖騎士では無いのか?なら彼らが…………][八人の聖騎士と四人の神々。十二使徒だ。お前たちはその使徒を集め、結集させる為に産まれて来た][………邪神パイロンの復活は近いのか?][頼んだぞアドニス][待ってくれ。貴方は?]




声は結界の中に消えた。




結界はアドニスにまとわりつく。



アドニスの足元には金色の魔方陣が輝き、両腕にはプロテクターが輝き、白銀のマントを纏った戦士アドニス。





[オッ…………オヌシハ?][………聖騎士アドニスとでも言わせて貰おうか。リーパー][封魔の衣。まさか、その数珠に封印されていたとはのう][知ってるのか?じいさん][古代史の壁画で見た事があるんじゃがのう。オヌシ、覚醒はしてないんじゃろう?][目覚めたばかりだ][………アドニス。ここはオヌシに譲るわい。いずれまた会いたいのう][待て!リーパー!][見てみたいんじゃよ。邪神を封印せし力を。オヌシに興味があるんじゃ。さあ封印してみい]




[なら、遠慮なく頂くぜ。じいさん]





アドニスは呪文を知らなかった。




[まあ、良いや。緊急時だ。どんな訓練もあてにならんだろ。…………数珠よ!奴を封印したまえ!]アドニスは邪神の欠片に向け数珠を投げた。




数珠はチェーンの様に伸び、邪神の欠片を取り囲み、激しい閃光が走る。





[邪神の欠片よ。お前の生きる場所は無い。立ち去るが良い][貴様は封魔の印。生きていたのか?][正確には時が充ちるまで待っていた。継承せし者が現れるまで][………それが奴だと。十二使徒の末裔の一人が奴だと][そうだ。アインシャーク皇帝が聖騎士ロキを継承せし者。そのガントレッドオーブに導かれ我も名府の彼方より降臨した][封魔の印よ。ソナタはこの世をどうしたい?][再生だ。神々と冥界の協同計画。我らもソナタも生命も。その計画の前では駒にしか過ぎない][………そうだな。このまま漂っても退屈だし、1つ俺もその船に乗ろうではないか。俺の力を受け取れ!封魔の印よ]




邪神の欠片は赤い宝石に姿を変えた。




数珠はスーッとアドニスの元に戻り再び眩き光を放つ。




[アドニス。邪神の欠片は封印した。奴に囚われたジュエルを受け取れ。お前の力となるであろう。名はオーラバード。灼熱のジュエル、オーラバードだ][灼熱のジュエル?俺の魔法か?][この数珠とジュエルがお前を導く。さあ、早くアインシャーク皇帝の元へ][……アア。そうだったな]アドニスはジュエルを受け取り、アインシャーク皇帝とコンタクトを取る。[こちら、火の神インフェルノの遣いアドニス。アインシャーク皇帝よ。応答せよ][今、飛空挺ジュブナイルのハッチを開ける。招待します。アドニスさん]ジュブナイルのハッチが緩かに開く。





[初めまして皇帝閣下]アドニスは方膝をついた。[早速だが、神の遣いとやら。何が起こっている?この世界で][………貴方が聖騎士ロキの継承者。八人の聖騎士の一人][この槍が我らを導いた]アインシャークは槍を見せた。[私は………その古代史の神々。四聖神の継承者らしい]アドニスは数珠を見せた。[古代史の世界に描かれた十二使徒。その継承者を探す旅に出ろと言われたがどこから当たれば良いのか?]アドニスは顎に手をあてた。[まあまあ。ゆっくりしてきなよ。俺はカエサル。皇帝の家臣だ。それから………][初めまして。教会の神父をやっておりました。レインと申します。それに………お喋りな奴が………][僕はガイド。この船の案内人さ。勿論、修理も担当だよ][………先ほどはすまなかった。貴方を危険な目に逢わせてしまって][イヤイヤ。充分過ぎるほどインパクトはあったよ。まったくすさまじい船だ][まだ、遣いなれてはいないがな。この槍と共に覚醒したらしい][すると…………これが古代史の船ジュブナイルか?]







エンドレスレクイエム 完結。



次回エピローグ(第一章 浮游城偏 完結)

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