星のルビーが、とどける手紙は夏を瞳に映して
七月の空から
街角へ吹きわたる
白南風は
かざした手のひらに
夏手紙を
そっと、届けるように
文月の道に
萌えゆくサルビアの
花びらは
こころの絵葉書を
情熱の色に
鮮やかに染めながら
雲間から大地へと
陽射しのパーカッションに
まばゆく光る
丘に咲くグラジオラスは
剣の舞で
夏を彩りゆくように
星のルビーが
夜空を染めるように
青い宙の
夏雲と地平線のあいだに
浮かび上がる
星のフランベ
アンタレスは
見つめる瞳に情熱を燈して
遥かな宙を
ゆるやかに流れゆく
銀河のほとりに
輝くルビーのように
心のルビーが
未来を照らすように
やがて東の
宙へと上りゆく火夏星
東雲色に
染まる彼方から
星の光を
朝へとつなぐように
季節もまた
つないできた時と
光が届ける手紙のように
星から星へ
つなぐ光は手紙のように
心から心へ
届けたいと紡ぐ
言の葉の
一つひとつも
きっと、手紙のように
夢や未来は
それぞれの心に
育てる花なのかも知れない
努力という土が
思いやりという滴が
情熱という光が
育てるその花を
大切に、できたら
文月の空から
街角へ吹きわたる
白南風に
かざした手のひらは
夏手紙を
そっと、受け取るように
萌えゆく
サルビアの花びらは
瞳を情熱で
紅く染めながら
雲間から大地へ
星の光のパーカッションに
こころもまた
ルビーの色に染まりながら
歩みゆく
日々に描く言の葉は
未来へと紡ぐ、手紙のように
ルビーは、7月の誕生石で、石言葉は「情熱」「勇気」です。火夏星は火星のことで、7月の明け方の東の空に浮かび、南の空のさそり座のアンタレスとともに紅く見えます。
サルビアは、夏から秋にかけて紅い印象的な花が咲き、「燃える思い」の花言葉があります。白南風は、梅雨明けの時期に吹く南風、文月は7月です。
7月頃から咲くグラジオラス(ギリシャ語で「剣」)は、剣のような姿の花で、薄紅色には「たゆまぬ努力」の花言葉があります。
季節の星や花をモチーフに詩を描かせていただきました。お読みいただき、ありがとうございます。




