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第四話 休日
新しい完全オリジナルの作品を制作することが決まってから、数日が経った。細かい設定は決まっていないらしく、大地が原案を出すまで、結は珍しく休むことができた。長く寝れたし、本も久しぶりに読んでいた。
(やっぱりやめれねぇんだよな)
ぺらぺらとページを捲る。紙の匂いが鼻をくすぐる。積まれていた本の山はいつの間にか、両の手で数えれる程度になっていた。
新作に使えそうな資料もある。非常に満足した休みだ。仕事など気にせず、趣味に没頭する時間ほど幸せなことはない。
(大地らとつるむのも悪くはないけどね)
それとこれもは別だ。暇しないのはいいが、喧しいのは嫌だ。我儘ではない。あくまで願望だ。
こうして、結の短い休日は睡眠と趣味で終わった。
睡魔が来ることをただひたすら願いながら打っています。