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【別冊】加純さんのお絵描き録 2025春のスペシャル特大号  作者: 澳 加純 


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ジャガイモ探偵様元絵「ボヘミア娘」アレンジ編

注意:作者様以外の自作発言、無断SNS掲載、AI生成画像へ読み込み等は禁止です。


(注意!)途中の取って付けたような文章は加純さんの勝手な創作なので、ジャガイモ探偵様の作品とは一切関係ありません。

ジャガイモ探偵様元絵

 


   挿絵(By みてみん)


指示:構図変更OK、アレンジ可

補足:カラーパレットはアースカラーやボヘミアン調、くすみ系を考えていましたが、自由にアレンジしていただいて構いません。また、イラストの人物は茶髪をイメージしていますが、こちらも自由にしていただいて大丈夫です。

コメント:特に決まったストーリーのキャラクターではありませんが、個人的には「妙にタフでストイックながらも、親しくなるとさりげなく面白くて可愛らしい」タイプのヒロインを思い描いています。





   ****





 え~っと、今回は先に完成画を出します。



   挿絵(By みてみん)



「元絵どこへ行った!」の反論はご遠慮ください。

 アレンジ可、って描いてあるでしょ!


 だからってまったく「ボヘミア」ないじゃん、とか言わないで。(←本人もそう思っているから!)



 時を戻そう。

 企画開催期間中、加純さんはジャガイモ探偵様の元絵を如何にアレンジしようかと散々迷っていたのです。

 でもね、この元絵のどこをアレンジすればいいの? もう出来上がっているでしょ、アレンジするところ無いじゃん。元絵(これ)でもう物語完成しているよ。


 なんだったら、あのイラストに


『アリツェは踊ることが大好きだった。毎年6月末に開催されるファークロアフェスティバルでは華やかな民族衣装に身を包み、街をパレードしてダンスを披露する。

 ワインを飲んで、歌って、踊って。それ以上の幸せはあるのだろうか。


 彼女は本気でそう考えていた、その年の春までは。その人に出会うまでは。』


 とかって文章が付いていたら、それでもう完璧じゃん。

 手の付けようがないわ。


 ――と、本気で考えていたのよ。




 たんばりん師匠がミュシャ風にアレンジしていたけれど、二番煎じはしたくない。中途半端なアレンジも嫌だし。いっそのこと塗り絵にして出そうかしらとも考えていたくらい。


 そんな時、加純さんの目に止まった海堂直也様の作品。



   挿絵(By みてみん)



 拝見した瞬間に、ビビン! と来たのです。


 妖精、素敵だわ。

 そうか、この手があったか。


 普段のんびりしているくせに、思い立ったら(なぜか)行動は早い。早速海堂様にメッセージを送り、こちらの作品を基に再アレンジを描かせていただく許可を(ほぼ強引に)奪取して参りました。

 だって、どうしても描きたかったのですもの!




 そこから資料を集め、ポージングを考え。

 海堂様の理想、ふわりと舞う服(軽やかさと躍動感?)、涼しい目元、視線は下部へ(アオリの構図)は死守せねばなりません。わたしが描ける範囲で、なるべくジャガイモ探偵様と海堂様のイメージを壊さないようにせねばなりません。


 そしてエレガントでなければ!

 だって、元絵がとっても優美でしょ。そして絶妙にセクシー。

 かつエルフっぽく。


 勢いで描き出しちゃったけど、これ、激ムズだったりして。……脳裏に響く、葛城ユキのハスキーなシャウト(※)。

 ヤバい、わたしの方が「故地喪失者(ボヘミアン)」になりそうよ。



 ちなみに。

 なぜにわたしたちがミュシャに固執するのかといえば、彼はフランスやアメリカで活躍したグラフィックデザイナーですが、ボヘミア(正確にはモラヴィア)地方と呼ばれたチェコ出身だから。

 



 二番煎じはイヤ、とか言いつつ、どうしても頭から離れないミュシャ。好きだから仕方ないのだけど、囚われ過ぎると描けなくなってしまう。途中から考えないようにしましたが、髪の毛の流れ方とかコスチュームに若干の名残が。軽さとセクシーさを出すために、ちょっとだけ透け感を付けました。今年はシアー感が流行りだから調度良いかも、なんちゃって。


 髪の毛とかスカートの裾を派手に横に流して、動きを付けています。これがなかなか難しかった。

 どう、風が吹いていそうな感じに見えるかしら?


 弓のデザインは海堂様の元絵から「おそらくこんな雰囲気のものを描きたかったのでは?」なデザインを見つけたので、それを参考に再アレンジ。というか、描きやすいように再デザインした。(大人の事情で、そのままって訳にはいかないことも有り)


 最初のプランでは、背景にミュシャ風アールヌーボー様式のフレームを入れてみるつもりだったのよ。けれど出来上がった絵に実際にはめてみたら、なにやら窮屈そうになっちゃって。仕方ないので空っぽいエリアにして空いたスペース花を置いたら、いつもの少女マンガ風になってしまった。

 エルフだから閉塞感は似合わないのね、きっと。

 使えそうなアールヌーボー様式のフレームデザイン、たくさん集めたのにひとつも活用できなかったのが心残りだわ(涙)


 髪に花を挿したのは、ボヘミアというかチェコの民族衣装クロイ(kroj)には花の刺繍がたくさん施されてあって、とても華やかで美しかったから。いつもの「花描いておけばどうにかなるや」だけではありません。(←そ~なのよ)



 そんなこんなで、なんとか完成。

 人ならざる者はムズい、という結論に落ち着きました。(←??)



 最後に力説しておきますが、

「加純さんはジャガイモ探偵様の絵、大好きです!」




(※)葛城ユキが歌唱した名曲。ボヘミアンの本来の意味は「故地喪失者」。現在はファッション用語としてポジティブに使用されていることの方が多いが、元々の意味はめちゃネガティブ。


参加絵師様方の作品はこちら

私の絵・キャラを、あなたの絵で見たい企画 総集編

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― 新着の感想 ―
すごくステキなイラスト!(≧▽≦) なのに、 >時を戻そう。 とか >葛城ユキのハスキーなシャウト とかとか(笑) 何すかこのオモシロ解説! 色々サイコーでした!
ボヘミアァァア〜ン♪ からの (」°ロ°)」≪ダンシング・オールナイト ハスキーシャウトと言えば、ね。 見事なアレンジ、ほんと、素敵(*˘︶˘*).。.:*♡ フワッとしてて キリリときまって シャ…
イラストはもちろん素晴らしいのですが、語りが面白かったです。勝手に作ったストーリー。(笑) ジャガ探さまのイラスト、難しいですよね。私もミュシャにできなかったらどうしてたかなあ。 今回たくさんのお題…
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