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大后には、誰がなる?  作者: 庭鳥
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白良浜にて 斉明天皇四年十月

真っ白な砂浜を裸足で駆けて行く。裳裾が翻るのをものともせずに。

牟婁(むろ)の湯への行幸を、楽しんでおられるようですな。倭姫さまも」

振り返ると見知った男が、顎髭を撫でているのが見えた。答えず、生き生きと砂浜を走る妃の姿を目で追う。子がないゆえか、倭姫の姿はいまだに少女のように見える。

「今も悔やんでおいでですか。古人大兄さまと、山田麻呂を滅ぼしたことを?」

「いや、別に。仕方のないことだ」

二人の妻、それぞれの父親を滅ぼしたことは。

「古人大兄さまを悼む心がお有りなら尚更、御位につかねばなりません葛城さま」

何を言っているのだ、この男。鎌足は。

「御位につき、そして倭姫さまを大后に」

くさぶき様主催の歴史創作アンソロ「あまさら」に寄稿した作品です。

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