018 自称400歳の巫女、人様の運命をイジる
予定時間より10分ほど早く、シンガポールからの飛行機が無事に到着した。
俺たちは1階の到着ロビーで待つこと45分。
ようやく椿姫さんらしき人が、長時間の入国手続を終えて、到着ロビーに姿を見せた。
ほどほどの大きさのキャリーケースによりかかりながら、ヨレヨレのクタクタでこちらに近づいてくる。
「おかえりーに、おつかれー!」
恵史郎が元気に出迎える。
「た゛、た゛、い゛、ま゛。。。おのれ、毎度毎度、いい加減にしなさいよ……あんな意味ない書類手続きに時間かけおってからに……本当、愚かしい」
身長は七瀬さんと同じくらい。長時間のフライトにあわせてごくラフな服装。黒白モノトーンのシャツやパンツにスニーカー。
日本人女性らしい前髪パッツンの黒髪ロング。
黙っていればとても奥ゆかしく上品でスキのない佇まいなのだが、カチューシャやらブレスレットやらが、例のバカっぽさ満載のゲーミングレインボーなもんだから、全部台無しである。
厳格な人物ではなさそうだ。そうではなくて、若干体育会系の気配が。あるいは、いわゆる「江戸っ子」? 最近はあまり「江戸っ子」って使わないけど。
「直近のPCR検査結果とワクチン接種実績の照会でしたっけ?今回は早く済んだ方じゃない」
「本当だったら テルアビブ⇆成田 の直行便が始まって、もっと簡単に帰ってこれるはずだったのよ。もうイヤ。ドバイやらシンガポールやら経由するの。何十時間座らせんのよ、もー」
キャリーケースを恵史郎にリリースして、全身のストレッチを始める。……乗ったことないけど、国際線のエコノミーシートは、かなり過酷って言うよな。
「お金あるんだからエコノミー止めなさいって言ってるじゃない。やせ我慢もほどほどにしなさいよ」
「無理。交通費って金額じゃないでしょう。「ミミズのうどん」を食べてた身としては、あの金額はありえないわ。車買えちゃうじゃないの。それはそうと、七瀬。あなたも冗談の趣味が悪くなったわ」
「あら、別に冗談なんて言ってなかったけど」
「精神を壊した母親に育てられて七転八倒の半生を送った挙げ句、「ヨモコの分霊」と心中する寸前だった男性を、社員にしたですって? おまけに何?彩気は8相全部開いてて、恵史郎と話の合うスイーツマニアで、42歳童貞で?すずりと一緒に寝たのに手は出さないし、翌日にはニヤつきながらトイレの便器こすってる、生身の女より便器が好きなヘンタイさんで? トドメのおまけに北千住をディスられると喜んじゃう生え抜き足立区民だとか、いくらなんでも「盛りすぎ」でしょう!いるわけないでしょう、そんな都合のよすぎる変質者!!」
あ〜、やっぱりあの日、俺がニヤつきながら便器こすってた件は、すずりちゃんから拡散されてたか。一人の女性に知られた情報は、即座に関係者全員に共有されてしまうのだ。一対一で会話していても、女性の背後には無数の女仲間が潜んでいる。その場に全員いると思って相手しないといけない。
「ちょっと、変質者はないでしょう。ご本人を前に、失礼よ」
そういって、俺を椿姫さん?の前に立たせる七瀬さん。
「黒海銀一郎です」
今や真光にも恵史郎にもタメ口だけど、本来ですます調でいくべきなんだよな。ここは常識的に。
「はじめまして。私は花都香椿姫。400年の時を生きる、隠神道の巫女。ごめんなさい黒海殿。どうしても七瀬の話が信じられなくて。申し訳ないけれど何点か質問、よろしいかしら?」
「どうぞ」
「北千住西口にかつてあった、風情あふれる甘味処の名前は?」
「あち○ちや」
「昨年惜しまれながら閉店した、「宮造り銭湯」の銘店は?」
「大○湯」
「西口の駅ビル、以前はなんと館内に噴水がありました。噴水があったのは何階?」
「7階」
「西口商店街のイメージキャラクターは?」
「わん○君」
「かつてイ○ーヨー○ドー1号店と集客を争った、ダ○エー系列のディスカウントストアは?」
「ト○ス北千住」
「北千住駅改札内に、一時期出店していた老舗お好み焼き屋さんの名前は?」
「染○郎」
「現在ドン○ホー○になっているビル。かつては渋い渋〜い百貨店でした。その名前は?」
「みど○や」
「国道4号線沿いに今でも残る、ボウリング店の名称は?」
「マ○ア○ボウリング」
「グハァ!!」
花都香女史、吐血。国際空港到着ロビーのド真ん中で、血を吐くのは軽率かと。テロを疑われたらどうするんだ。ネタのために身体を張るタイプなのは分かったから。
七瀬さんが、「やれやれだわ」ってため息つきながら、花都香女史にタオル渡す。
北千住もなー、今より昔のほうが、下町風情あったな。駅前は自転車の違法駐輪すごく多くて。だけど「安心して歳をとっていける街」ってのんびりした雰囲気があったんだよな。
しかし北千住に下町風情を求めるのはもう無理だ。成田空港にこんなに近いことが分かってしまった。今でさえ土日は駅前で昼飯食えないのに。今後さらに発展していく運命から逃れることはできない。
それにしても、花都香女史、なかなかお詳しいじゃないですか。さては以前、住んでましたね?
「クッ……生え抜き足立区民だというのは、間違いないのね……信じられない。あの街の瘴気を浴びながら育って、モヒカン肩パッドなしでいられるなんて……さては貴方、関東大震災のドサクサに紛れてこの星に移住してきた、プロレタリア星人の末裔ですね。……私も以前、少しだけ住んでましたの。戦時中、空襲が酷くなって、疎開をしていたんです、千住の街に。ほんの一瞬の間だけですよ」
ウソつけ。駅構内に染○郎入ってたの、平成時代の5年間程度じゃねーか。相当どっぷり浸かってただろう、最近までずっと。
「七瀬やすずりから聞いていると思いますが。今、この時代は狂っています。東京だけではなく、世界中で。時代の行く末を見守り続けて400年。ここまで人の心が乱れた時代はありませんでした。スマホやネットのせいかしら?そればかりではありません。人類ばかりがその数を激増させる一方で、地球規模の環境破壊により、人類以外の動植物は、その数を減らす一方。生態系も霊態系も乱れに乱れ、本来あるべき「生命の循環」が滞ってしまっています。このままではいけません!今こそ、人の生命の在り方を、原点から見つめ直さなければなりません!」
よく通る声で持論を展開する花都香女史。すずりちゃんが尊敬するだけあって、なかなかの存在感だ。
「今こそ男女は、ケダモノらしく、いやらしく!男たちは櫓立ちで女を慰め、女たちは母乳を湧き出し尽くさねば!時代の狂気を鎮めるために!そう、今こそ『日々是床勝負』!!これしかありません!!」
「…………」
途中まで良いこと言ってくれるのかな〜と期待させてからの、スケベトークですよ。
人間種ばかりの数の増大に、他の生物を脅かす環境破壊。そういった状況の解決に、エロの四十八手がどう役に立つんだよ?
少なくとも330年は生きているというこの女性、どんな人なのかと思ってたけど、ノリと勢い任せの脳筋さんだよ、脳筋さん。
もう少し頭良さそうな話して欲しかったな。
ウチの会社で一番頭が良い人って訳では、なさそうだ。ちょっと残念。
「彩命術の大ベテランの目から見て、俺はどうですか?どの程度、お役に立てますか?」
すずりちゃんは尊敬してるみたいだから、社交辞令程度でも、ある程度会話のキャッチボールはしておかないと。「挨拶しただけで終わっちゃった」で済ますわけにはいかない。
「人はいつでも一期一会。次に会う日がいつになるか、分かりません……。失礼を承知で、はっきりお伝えしておきます。心して、聞いてください」
到着ロビーの中央から目立たない壁際に移動してから、花都香女子が俺の事を「ビシィッ!」と指さして叫ぶ。
バン!!
「キャラ設定、盛りすぎ!!」
全部本当の事なんだから、仕方ない。事実は小説より何とやらです。
ドバン!!
「アンダーリムのメガネ、マニアックすぎ!!」
日本人の顔によく合う、鯖江ハイブランドの一品です。メガネキャラはアンダーリム。これは譲れないのです。
ズババン!!
「なにより、北千住どっぷりすぎ!!」
ひぃじぃちゃんの代からなんですぅ。荒川放水路がなかった頃からなんですぅ。……だけどもう、俺の代で終わりだな。いっぱい思い出、作っておこう。
見開き2ページをフルに使ったような、気合の入った叫び声が3回。顔一杯に集中線を浴びたような気持ちになる。
知らんがな、としか返しようがない。
勢いのある諸々が通り過ぎてから、改めて花都香女史に両眼の焦点を合わせると。
花都香女子は、いつの間にか、数十時間のエコノミーフライト明けのグロッキーな姿勢を改め、ピンと背筋を伸ばして、すっかりシリアスになっている。
「……今、私が放った言葉それ自体には、何も意味はない。……言葉ではなく、あなたに念を打ったのが、分かりますか? あなたは、ビクともしない。それが、分かりますか?」
「前にすずりちゃんからも、似たようなことされましたよ。「硬い耐性が出来てる」とか言われましたけど」
シリアスになるのが急すぎる。気持ちの整理が間に合わないまま、とりあえず応答する。
「そう。あなたは、心の殻が、硬すぎる。それだけが心配。あなたは一人の時間が長すぎた。すべてを一人で決めすぎた。このままでは、誰の言葉も届かない。いずれ人の道を飛び出して、途方も無い遠くに行ってしまう」
気がつくと、二人きりになっている。成田空港第2ターミナルビル1階の、国際線到着ロビーにいたはずなのに。
恵史郎も、七瀬さんもいない。
寒い。唐突に真冬。
見慣れた光景。一番好きな景色。
北千住駅から徒歩15分。荒川河川敷の橋の上。真冬の間だけ見える、真紫色の逢魔が時。
頭上の空も眼下の川も、まるでこの世でないような、紫色。
冷たい風が、心地よい。真冬の風が、かき消してゆく。あらゆる悔しさを、寂しさを、乾かしていく。
「本当は、終わりにしたくて、仕方がない。いなくなりたくて、仕方がない。この空に還りたくて、仕方がない。……けれど、それでは困ります。すずりも恵史郎も、困ります」
花都香女史が、式服姿になっている。おそらくは、俺になんらかの術をかけたのだろう。起きていながらにして、夢の中にいるみたいだ。
「あなたの運命に、少しだけ干渉させて頂きます。改めて、私の旧友を呼び戻します。独りぼっちに、ならないように。心が閉ざされて、しまわぬように」
両手とも、人差し指中指だけを伸ばし、他の指は折りたたむ。ヒュヒュヒュと、素早く動かして、何かの形を作っては、送っている。
要するに、「印を切っている」。
右手の伸ばした指に、念が集まる。8色の光。8相の彩気。
瞬時に俺の目の前まで詰め寄る。念の集まった指先を、俺の眉間に叩きつける。
「真陽恵華針・テンノウツシ」
何かの呪文を、静かに唱える。なんだか、甘い声で。まるで赤ん坊を寝かしつけるような、甘い声。
目の前が真っ白になる。産まれてくる前の事を思い出しそうな、清らかな光に包まれる。
★ ★ ★ ★ ★
「ただいまー」
「おかえりなさい。お疲れさまでした。……大丈夫でしたか?」
神保町すずり邸に帰ってきた。少し心配げに、すずりちゃんが迎えてくれる。
一緒に暮らす相手がすずりちゃんでよかった。ちょっとお固いところあるけど、要所要所で俺のこと心配してくれるし。
唐突に真冬の荒川河川敷に飛ばされた花都香女史との会話は、あれで終わって。その後は本当にしょーもない世間話ばっかりだった。
七瀬さんは恵史郎と花都香女史と三人で、車で帰るとのことで、成田空港で現地解散。俺は一人で神保町に帰ってきた。
まだ夕方16時。7月だから夕暮れにもなってない。
「とにかくリラックスしてください。今お茶淹れますから。……そうだ、昨日のハーブティにしますね」
「ありがとう。リビング行ってるね」
『…………』
すずりちゃんのご厚意をありがたく受け取る。今後は遠慮せずに甘えさせてもらうことが多くなるだろう。
「いかがでしたか?恵史郎君は大丈夫だろうって言ってましたけど」
「ここまでは問題なく帰ってこれた。だけど、鈴懸さん達が毛嫌いする理由が分かったよ。……こういうことなんだね」
『…………』
「はい。椿姫さまは、言葉でああだこうだと言う人ではありません。直接ダイレクトに、相手の運命に干渉するんです」
「俺、大丈夫なのかなぁ。あれから2ヶ月半位?まだ3ヶ月経ってないよね。そのうちいずれは、とは思ってたけど、まさかこんな早いとは。……すずりちゃんも、こんなことあったの?」
『…………』
「ありましたよ。時間が経てば、これで正しかったんだって思えるんですけど、いじられた直後は、キツいんですよね。……私の場合は、父の自殺の直接の原因が、椿姫様でした。あとは、筆書きの仕事始めたきっかけも、そうでしたね。悪気はないそうなんですよ。ただ、300年以上生きてる方から見ると、私達の人生が短すぎて「もったいない」と感じてるらしくて、その人の「運命を早送り」しちゃうんですよ」
「遅かれ早かれ起こる事柄は、いつかと言わずにいますぐ起こしてしまいましょうってこと? せめてなぁ、事前に言ってくれるとかすれば、心の準備もできるのに」
『…………』
レモンフレーバーの効いたミントティーがおいしい。買っておいてよかった。
「銀一郎さん、今の気分は、どうですか?」
ローテーブルの向こう側のソファーに座って、改まるすずりちゃん。恵史郎から、あらかた事情は聞いてるんだろう。
……俺も前に進むしか、なさそうだ。
「もう、すずりちゃんとも話ができるんだよね?今出てきてもらうから」
右の掌をぎゅっと握って、とりあえず「タナトス」の念を込める……え?「タナトス」違うの?「スターヘルツ」がいい?……前と違くないですか?……いいの?……「スターヘルツ」の念を右手に集めてから、天に向けて掌を開く。
ボン!っていう、なにがしかの精神的な衝撃があってから。
『そんなに怖がらないでくださいまし。前からずっと一緒だったでしょう。……この姿では、お初になりますね。よろしくお願いしますね、すずり殿』
「はい!お話できて光栄です!どうぞよろしくお願いいたします!……お名前、なんとお呼びすればよろしいでしょう?」
『新しく頂いている名は、まだ公ではないのですよね。ならばかまいません。かつての名でお呼びください。銀一郎殿』
「では、俺達二人は、「ヨモコ様」と呼ばせていただきます。それでいいですよね?」
『「ははうえ」でも「かーちゃん」でもいいのですよ?……まぁいいでしょう。改めて、お世話になりますわ』
ほんの数ヶ月前まで俺の精神の中にいて。「殺す殺す殺す殺す」と、殺意を貯めに貯めて。俺の頭を内側からカチ割らんと暴れまわっていたあの御方。
……黄泉津大神様が、帰ってきてしまった。
★ ★ ★
「……では、あの日の分霊様は、大分古いタイプだったと?」
『そう。銀一郎殿は、産まれが、全身麻酔からの帝王切開だったのです。出産直後、なかなか産声をあげることができず、軽く死にかけてしまいまして。その頃から、わたくしを宿しやすい霊質になっておりました。そして、銀一郎殿をよ〜く可愛がってくれたひぃお祖母さまが、明治大正の浅草育ち。関東大震災や東京大空襲の、「命からがら」の経験をするうちに、わたくしを宿すようになったのでしょう。幼子の頃ひぃお祖母さまに可愛がってもらううちに、わたくしが伝染ってしまったのね』
「俺のひぃばーちゃん、松戸に住んでたんだよ。ひぃじぃちゃん亡くなってからも百歳近くまで長生きしてさ。ちっちゃいころ本当良くかわいがってもらったんだ」
「彩命術……というより隠神道は、代々、黄泉津大神様を信仰し続けてきたんです。古事記の物語ではまさしく「腐乱死体」のようなお姿として描かれていますけど、「永遠に腐り続ける肉体」ってありませんよね?肉体の腐敗にも終わりが来ます。すっかり土に還る時が来ます。土に還って、次の生命の苗床になります。新たな生命が芽吹きます。……そのような「生命の循環」を司る神様が、隠神道が信仰する、黄泉津大神様なんですね」
「イメージとしては、隠神道で代々信仰されていた黄泉津大神様の最新バージョンを、花都香女史からコピーされたって感じですかね?」
『左様ですわ。どうですか?あの日のわたくしとは、全く違う姿でしょう?』
リビングのローテーブルの上で、黄泉津大神さまが、クルクルっと回って見せる。
今、俺とすずりちゃんの目の前にいる黄泉津大神さまは、3等身の女の子だ。片手で手載せできるくらいのサイズで、どこかの地方自治体のゆるキャラとしても、勝負できそう。
手が完全に隠れる袖の長い小袖。足が完全に隠れる長い袴。髪の色は紫。左右のもみ髪は長くて、髪の大半は纏めて、頭頂でお団子を作っている。お団子の手前に大きな円環の髪飾り。加えて羽衣を纏っていて、それが花都香女史のこだわりなのか、例のバカっぽいゲーミングレインボー。
この姿なら、恵史郎が「ヨモちゃん」と呼ぶのも納得できる。目が大きくて、UFOキャッチャーの景品そのものである。
あの日、七瀬さんに鎮めてもらった異形とは、似ても似つかない。……どことなく気配が似てるかなって位。
『銀一郎殿の知識を借りますけど、30年前のゴツいパソコンよりも、今のスマホの方がずっと高性能で、多機能なのでしょう?それと同じことですわ。信仰する者の知識・精神・感性によって、神はどのようにもなるのです』
「しかし……いえ、帰ってきてもらうのは、全然かまわないんですけど……花都香女史は、なんでこのタイミングで、改めてヨモコ様を俺に紐づけたんですか?」
全然かまわないといいつつも、内心不安がないわけでもない。また「殺す殺す殺す」ってなりはしないかと。……だけど、このプライズ仕様だったら、大丈夫かな。
『わたくしも椿姫とは長いですけれど。あれはああ見えて、本当に寂しがり屋ですの。みんな自分を置いて、死んでいってしまうから。お互いの運命が、少しでも干渉し合うように仕向けるんですよ。まず、銀一郎殿が、一人であれこれ抱え込まないように。そして、すずり殿がひた隠しにして、保留にしている事柄があって、それがもどかしいようね』
すずりちゃんが、うわやだーって顔になる。
「ヨモコ様、その件は、もう少し待ってください。あと1ヶ月。ちゃんと銀一郎さんに話して、進めますから」
『分かりました。すずり殿におまかせしましょう。けれど、わたくしがいた方がいいと、すずり殿も思うでしょう?』
「……そうですね、「あっちは」いろいろ手強いですからね。ヨモコ様がこちらにいらっしゃると、はい。心強いです」
???さっぱり見当がつかない。まぁいいか。すずりちゃん、嘘が下手なんだよな。そのうち分かるだろう。




