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【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~  作者: みやま たつむ
第4章 助手と一緒に魔道具を作って生きていく。

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47.事なかれ主義者の変装魔道具

ちょっと遅刻しました……。

ブックマーク登録といいねに加えて高評価もありがとうございます!

とても励みになります!

 金色のツインドリルが特徴的なレヴィさんから勇者がドランに来ている、と聞いてめちゃくちゃ焦った。

 焦りすぎてノエルに変な事を言った気がするけど、たぶん気のせい。

 お風呂に入る時にタイミングを合わせて一緒に入ろうとしたり、夜寝る時に寝室にやってきたりするけどどちらもホムラが追い出してくれているので特に日常に変化はない。

 レヴィさんのダイエットに付き合ってきたけれど、それも一応終わったのでとりあえずしばらく変装用の魔道具を作ろうと決めた。

 普段作業をしている寝室ではなく、ノエルの仮のお部屋にお邪魔して作業をする事にした。

 部屋に散らかった着替えとかは意識しないようにして作業台の椅子に座る。

 ノエルは近くでこちらの手伝いをするために待機している。

 とりあえず普通に変化の魔法を【付与】したヘアピンを作ってみた。

 ヘアピンを髪につけると別の色に髪色が変化するものだ。

 髪の色が変わると結構印象が変わるんじゃないかな、と思って作ってみたんだけど……。


「失敗かな? 変わってないよね?」

「なんも変わってないっすね」


 ホムラとドーラさんが外に出かけている日中に試作品を試しているんだけど、どうもうまく機能しない。

 もう一つ作ってみたけれど、【付与】はうまくできている。効果が発揮しないだけ。

 何で変化しないかな、と疑問だったけど答えは単純で自分の魔道具のせいだった。


「そういえば看破の結界張ってたわ。ちょっとノエル、外に出て魔道具使ってきて」

「了解っす」


 小走りで部屋から出ていく彼女を見送って、次に何を作るか考える。

 看破の結界はしっかり機能していた事を確認できたけど、この敷地内だと姿を隠したり、変えたりする事ができないのはちょっと困るなぁ。

 あいつらとまた会ったら良いように扱き使われる未来しか見えないし。

 それを避けるなら会わない事が重要だけど、生活を便利にできる魔道具を作って行ったら必然的に向こうからやってくるような気がする。

 今ドランにやってきているのももしかしたらそれが目的かもしれないし。

 何とか看破の結界の中でも姿を変えられないかな……あ、できそう。




 魔道具を作り終わって試している時に、ノエルが意気揚々と部屋に戻ってきた。


「ちゃんと色変わったっすよー……って、誰っすか!? 警備は何やってるっすか!!」

「あー、ちょっと待って僕だよ、僕」

「お前みたいなやつ見た事ないっす! シズト様をどこにやったっすか!!」

「ちょっと騒がないでよ、他の人来ちゃうでしょ」

「語るに落ちるとはこの事っすね。誰か来るっす! ふしん――」

「あー、もう! ノエル黙って!」


 そう命令すると、さっきまですごく喧しかったノエルが急に静かになった。

 っていうか、さっさと魔道具を取ればよかったんだった。

 ノエルがめっちゃ怖い目で見てきたから慌てたわ。

 この部屋には姿鏡がないから今の見た目は正直あまりわからないけど、とりあえず身に付けていたマントを取る。すると明らかにノエルが驚いている様子でこちらを見ていた。


「このマントは魔力を流す事で着用者の体格の見た目を反対に見せる物なんだよ。華奢な体格だったらゴリゴリマッチョに見えるんだよ。ただ、見た目が変わるだけで実際に触れる訳じゃないから触られちゃったら即バレるんだけどね」


 とりあえずこのマントは今は要らないから丁寧に畳んで作業台の上に置いておく。

 次に装備を外すのはとんがり帽子。前髪を弄りながら目を見開いているノエルに続けて説明をする。


「こっちは被ると髪の色と長さの見た目を変えるとんがり帽子。髪の色を変える程度だと分かっちゃうかもしれないから髪の長さの見た目も自由に変える事が出来る物にしたんだけど、帽子を被る事になるからもうちょっと違う物に付与しようかな、って検討中」


 黒色のとんがり帽子をマントの上に置いて、今度は身に付けていたマスクを取り去る。


「これで声も戻ったかな? うん、戻ってる気がする。これは聞いての通り、付けると声を変える事が出来るマスク。どれもこれも名前をまだ決めてなくてねー。ノエル、ちょっと手伝ってくれる?」


 ノエルがこっちをジトッと見ながら黙っている。

 ああ、命令を解除しないと喋れないのかな。

 命令を解除すると、ノエルはわざとらしいほど大きなため息を長く吐いた。


「看破の魔道具をすり抜ける代物ってボクでもやばい代物だってわかるっすよ。暗殺者にでもなるつもりっすか」

「いや、静かにのんびり楽しく過ごせたら僕はそれでいいから。それにそういう事やれる気がしないし」


 ただ、悪用しようとすればできてしまう事は想像できるので取り扱いには気を付けないとね。

 とりあえず魔力がまだ残っていたので新しく作った3つの魔道具には魔力認証を【付与】して僕の魔力以外だと動かないようにしておいた。

 さて、とりあえずいつ来てもいいように変装用の魔道具の準備はしたし、情報収集していこうか。あんまり長くここに留まるようだったら、別の場所に引っ越すのも考えよ。

最後まで読んで頂きありがとうございます。

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