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【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~  作者: みやま たつむ
第4章 助手と一緒に魔道具を作って生きていく。

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45.事なかれ主義者のダイエット法③

ブックマーク登録といいね、ありがとうございます。

それに加えて高評価もしてもらえてとっても嬉しいです!

 レヴィさんの酷い筋肉痛が治ってからは1日のルーティーンがだいたい決まっている。

 うろ覚えのラジオ体操を朝ごはんの前にレヴィさんと一緒にやる。

 ホムラとアンジェラとドーラさんも一緒にやってくれるので恥ずかしくない。

 最近ちょっと音楽が足りないのが物足りなくなってきた所だったけれど、掛け声を言ってやるのも悪くはないので特に何か作ってない。

 ちょっと最初の方は朝ごはんが準備されない日もあったけれど、今日もちゃんとエミリーが準備してくれている。

 白い髪に赤い瞳が特徴的な狐人族の彼女は、いつもすまし顔でいるけれど朝ごはんの準備がうまくいかなかった時はひどく慌てていた。何かいろいろ言われた気がするけど、耳がへにょってなってて可愛かったので耳を触らせてもらってお咎めなしにした。別に屋台の料理があったし困らないからね。

 その日以降、朝ごはん以外も時々ない時もあるけれど、エミリーはいつも通りすまし顔だったので、失敗しても大丈夫って安心してもらえたようだ。


 ご飯を食べ終えた後は敷地内を駆け足程度の速さで走る。ちょっと体力落ちてるかなぁ、って心配になってきたので始めた事だけれどレヴィさんだけでなくアンジェラも参加してくれる。ホムラとドーラさんは日中は外出しているから不参加。


「おとーさーん!」

「アンジェラ、シズト様にご迷惑をかけないように」

「はーい」


 外壁沿いに新しく建てた警備用の簡易的な櫓もどきの上にいたアンディーに向けて元気よく返事をするアンジェラ。アンディーはアンジェラの父親でゴリマッチョ。寡黙な人だと思っていたらただの人見知りする人だった。その見た目で人見知りって……。

 っていうか、アンジェラの病弱設定どこ行った、って思うくらいとっても元気でちょっと相手するのが大変だ。

 その櫓の上でちょっと引き取ってもらえませんかね。

 そんな事を思いつつ、右腕で手を振るアンディーを見る。左手はまだないままだ。魔道具で義手とか普通に作れそうだけど、他に方法がないかそのうち考えよう。

 レヴィさんは1週間も同じ事をしているとだいぶ体力がついてきたようで、汗だくだけれどしっかり走っている。『筋トレ促進ウェア』はさすがに効きすぎたようで、あの日以来着てない。

 せっかく作ったんだけどな、って思っていたけど僕も着たいとは思わないので放置してたら、いつのまにかドーラさんがホムラから買い取ってどこかに持って行っちゃった。


「おかーさーん!」

「アンジェラ、シズト様に迷惑かけてはダメよ?」

「はーい!」


 返事だけはいいんだよなあ。

 敷地が正方形のような形をしていて、その四隅に立てた簡易櫓の上にいたシルヴェラもアンディーと同じような事を言う。

 シルヴェラはそばかすが特徴的なスレンダーな女性だ。

 仕事だけではなく、ダイエットについても話をさせてもらっている一人だ。

 他にも美容関係の物を試しに作ってみたら「奴隷のためにそのような物を作る必要はないのよ?」と言っていたけど、しっかり試しているのは僕は知っている。

 そのうちそばかすなくなるんじゃないのかなぁ。

 まあ、試していると言っても、基本はレヴィさんが使っているのでそんな頻度は高くないんだけど。


「私、こんなに早く昔のように走り回れるようになるとは思いませんでしたわ。シズトのおかげですわ~」


 そういう彼女はだいぶ見た目もシュッとしてきてる。

 ムチムチボディで好きな人は好きなんじゃないかなぁ。このままでも僕的にはありな気もする。

 でも貴族社会で過ごしてきたらしい彼女にとっては、もっと痩せる必要があるらしい。

 太っているのは財力の象徴だ、と思って貰えるのは商人の世界だけらしい。

 まあ、贅沢三昧しているって思っちゃうわ。そんな事するより領民のためにしっかり働けって。


「そういえばどのくらい痩せたらダイエット完了になるの?」

「そうですわね……もう報酬を渡してしまってもいいような気もしますけれど、より高みを目指すのですわ!お腹がぽっこりなってる今だとまだまだですわ~」

「んー、そういうものなのか。いうほど出てないように見えるんだけど。……それこそ、外見だけすらっと見えるような魔道具を作ればいいのか。うん、いろいろできそうだし、作ってみようかな」

「それはそれで使い道はありそうですわね。ただ、私の場合は私自身が自信をもって、ある目的を実行できるようになりたいのですわ」

「そうなると見た目だけ変えても駄目だよねぇ」

「魔道具がどのようなものかにもよりますけれど、社交界ではそういうのを使いたがる人もいると思うのですわ。作っておいて損はないのですわ」

「あれ、ダイエットで使った物だけ紹介するんじゃないの?」

「私のためにいろいろして貰ったのですわ。私、積極的にあなたの魔道具を紹介する所存ですわ」

「ありがたいけど、忙しくなりすぎて大変になる未来しか見えないなぁ」

「今利益を得ている人たちにも配慮しなきゃいけないのだから、ほどほどにする予定ですわ?」


 お金は欲しいけどいいようには使われたくないし、そこら辺そろそろ考えないといけないよなぁ。

 まあ、魔道具たくさん売って今更感がやばいけど。

 そんな感じでお喋りをしながら運動をした後は用意されたお昼ご飯もしっかり食べる。

 魔道具でガンガン痩せられるから、ご飯を減らす必要性そこまでないよね。

 上品にたくさん食べているレヴィを見ながらそんな事を思う。

 我慢とかしたら長続きしないだろうしね。楽に痩せられる魔道具万歳!

最後まで読んで頂きありがとうございます。

1日の様子を書こうと思ったら長くなり過ぎてお昼までしか書けなかったです……。

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― 新着の感想 ―
[一言] まず、食べる量を普通に戻す努力をするのが先だね~ 王女なんだから(笑)
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