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【本編完結済み/後日譚連載中】巻き込まれた事なかれ主義のパシリくんは争いを避けて生きていく ~生産系加護で今度こそ楽しく生きるのさ~  作者: みやま たつむ
第16章 片手間にいろいろしながら生きていこう

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295.事なかれ主義者は事前に伝えておいた

いいね&ブクマ登録ありがとうございます。

 ラオさんたちがダンジョンに行って、数日が経った。

 転移陣を設置してしっかり作動するか確認のためにラオさんだけが一回戻ってきたけど、その後はダンジョンの調査のため戻ってきていない。ダンジョンの規模にもよるけど、だいたい一週間から二週間ほどかかるらしい。

 ラオさんたちがいない食卓にちょっと違和感を覚えつつも、だんだんと慣れてきた。

 他に変わった事と言えば、都市国家トネリコの一部のエルフが生贄として差し出してきた幼女リーヴィアが別館に住む事になった。

 ジューンさんがお世話係として僕の部屋に泊まった際に、リーヴィアを別館に預かってもらったらしい。

 以前からアンジェラがちょくちょく相手をしてあげていた事もあり、落ち着いて過ごす事ができて、年齢が比較的近いジューロさんとも仲良くなり、楽しく過ごしていたからそういう事になったんだとか。

 最近は、パメラと一緒にはしゃぎすぎて別館の大人たちに怒られる事もあるそうだけど、子どもは子どもらしくそのくらい元気な方が良いと思う。

 少なくとも僕の機嫌を窺ってビクビクされるよりはよっぽどいい。

 あと、モニカ達がお世話係になった。

 モニカがお世話係の時には追加で洗ってもらう場所が増えてしまったけど、それ以外は特に問題はなかった。夜寝る前まで黙って控えていたし、起きる頃には同じ場所で立っていた。ちゃんと眠ったのかちょっと疑ってしまったけど、しっかり熟睡したらしい。

 その次の世話係のエミリーは、一緒にお風呂に入ったけどとても緊張している様だった。尻尾がとても膨らんで顔も真っ赤で落ち着きなくいろんなところに視線を向けていたけど、それだけだ。

 ……ああ、でもそういえば、翌朝はなんだかとってもいい笑顔だったな。モフモフな白い尻尾をブンブン振っていたけど、理由を聞いても特に教えてくれなかった。謎だ。

 エミリーの次はシンシーラだった。特に緊張した様子もなく、落ち着いた様子で体を洗われた。……彼女の固めの茶色い尻尾で。

 洗い辛そうとは思ったけど、大した時間はかからなかったので特に止めなかった。……決して、尻尾に心が奪われたわけじゃない。翌朝、起きた時になぜかシンシーラの尻尾をギュッと掴んでいたけど、きっと偶然だ。

 そして昨日はノエルが当番だった。ただ、ノエルらしいというかなんというか、お風呂は必要最低限僕の体を洗ってさっさと出ると、夜遅くまで魔道具を作らされた。

 丁度ノエルの当番の日に、世界樹トネリコに持っていかれる魔力が半分以下になったのもタイミングが良かったというか悪かったというか……。

 ノエルに「こんな感じの魔道具って作れるっすか?」と問われるがまませっせと作ったけど、魔力切れでいつの間にか眠っていた。

 作業机で寝ていたようで体の節々は痛いわ、寝癖は酷いわ、普通に寝坊するわで散々だった。

 ノエルは隣で一心不乱に魔道具の魔法陣を見ていた。

 着替えるためにノエルを引き摺って部屋の外まで運ぶと、丁度ホムラが扉の向こう側に立っていて、ノエルは「ボクは何も悪くないっす~~~~」と叫びながら引き摺られていった。

 両足を持たれて引き摺られていても魔道具を離さなかったのは素直にすごいな、と思う。

 普段の朝食の時間はだいぶ過ぎてしまって、食堂に行ってもほとんど人がいなかった。


「今日から一般の部の料理大会が始まりますから、皆さんその関係でお出かけになられました」

「そっか。モニカも気になるなら行ってもいいよ?」

「ドランの仕事が気になってそれどころではないですから」


 苦笑を浮かべたモニカはそういうと、ぺこりと頭を下げて部屋から出て行った。

 エミリーに給仕をしてもらって、一人で黙々と食べる。

 とりあえず食事を終えたらトネリコのお世話をしに行こう。

 そう思っていたけど、食事が終わる前にモニカが戻ってきた。


「シズト様。先程、先触れが来まして、国王陛下がファマリアにお越しになりたいそうです。パール王妃殿下、ガント王子殿下もご一緒するそうです。どうされますか?」

「……僕に選択権ってあるんすかね?」


 了承するより断った時の方が面倒そうだ。

 でも、話を詳しく聞いてみると、別に僕に会いに来るわけではなく、一般の部の料理大会の見学と、ファマリアの視察が目的らしい。

 予定がたまたま空いたから急なお願いになってしまったらしい。その事もあり、別に僕が同行しなくてもいいという事だった。

 転移陣の使用許可が欲しい、という事だったので了承して朝食を食べ終える。

 事前にドライアドたちに来客がある事を伝えておかないと、リヴァイさんたちが世界樹に吊るされてしまうかもしれない。

 そうなったら間違いなく面倒事になるので、僕は若干早足で屋敷の外に向かった。

最後までお読みいただきありがとうございます。

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