アル中サバイバル
突然ですが、最近、アル中の旦那に殴られていたという女性(Aさん)と話す機会がありました。今日は、そのお話をしようかなあと思います。(なんでやねん)
何でその話になったのかというと、そうだなあ。経緯を説明するとですね。
Aさんは約二年ぶりに、職場の飲み会に参加したんですね。元々お酒は強い方で、コロナ自粛生活が始まる前までは定期的に、友達と酒を飲んでいたそうです。
で、Aさんがどれだけ酒に強いのかといいますと、まず飲む酒はウオッカ一択。それ以外は飲まないそうです。そんで、友達と二人で「一本づつ」飲むそうです。だいたい一時間の間に。一本が何ミリリットルかは聞かなかったんですが、一升瓶くらいの大きさの容れ物のようです。
そんなAさんなんですが、二度の離婚経験があり、夫だった男性は二人とも酒乱だったとの事でした。
で、話を戻しますね。そのAさんが最近、飲み会に参加したんです。そして、帰宅しました。すると小学生の娘さんからこんな事を言われたのだそうで。
「お母さん、お父さんと同じ臭いがする」と。
Aさんは娘さんの言葉を聞き、情けない気持ちになったそうです。何でかというと、Aさんの娘さんは、お父さんの顔も覚えていないそうなんですね。なにせAさんが二度目の離婚をしたのは、娘さんが三歳の頃だったそうで。そんな状態であるにもかかわらず、臭いだけは覚えていた。それも、酒の臭い。
Aさんは、こんな風に思ったそうです。「ああ、元夫は娘の面倒だけはよく見てくれたけど、常に酒を飲んでいたんだなあ」と。そんな夫は、酒さえ飲まなければ良い男、だったそうです。ただ、酒を飲んで妻を殴る以外は。
Aさんは、こんな風にも言ってました。「いまだに、男の怒鳴り声を聞くと頭がおかしくなる。あなたもそうでしょう、男の怒鳴り声を聞くと怖いでしょう」と。
私はそれを聞いて、こう返しました。「そうだよね。それは、記憶に残ってしまったんだよね。反射的に恐怖してしまうんだよね」と。
私の父はアル中で、ふだんは気が弱く、人前に出ると無口すぎるような人だったのです。しかし飲み始めると、子供の髪の毛を掴んで引きずりまわす事もあったのでした。これはアルコール中毒の症状なんですが、治療が必要という認識が、本人も含め周囲にも無く、なるようになったのでした。
そして、アル中(家庭)サバイバーとしての私が形成されたのでした。
まあ、罪を憎んで人を憎まずということわざ(孔子の言葉や聖書が由来)があるんですが……サバイバーにとってはその言葉は、生きるための知恵ではあるんですが、なんともやりきれない気持ちになる言葉でもあるのでした。
Aさんと私はたまにそうして、ふたり自助グループを開催しては、お互いの気持ちを語り合う関係なのです。
酒を飲んで暴れてしまう人は、病院に行きましょう。
周囲に迷惑をかけていると自覚していても酒を飲む事をやめられない状態を、アルコール依存症といいます。依存症は病気なので、仕方がないと放っておいてはいけません。
アルコール依存症は精神疾患です。




