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いつか終わる物語  作者: むらさき毒きのこ
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学問と宗教

 ぜんぜん専門的でも何でもない話です。自分の立場から考えたボヤキです。


 私は三十九歳にして「人間福祉学部」で学び始めた学生なんですが、一年目の一学期は「社会学の歴史」を学んだのです。そんで、社会学の創始者「オーギュスト・コント(1798年1月19日 - 1857年9月5日)」を知ったのですが……コントの話をしながら先生が、「社会学の起源は、あやしげなところがある事は否定できない」と渋い顔をしながら注釈を付けくわえる……。正直、「あやしげな学問など宗教(理解するのではなく信じる)と何ら変わりがないではないか。社会学なんて学ぶ価値があるんだろうか」と、人間福祉学部に在籍した事を後悔し始めたのだ……


 コントの何があやしげであったのかは、そうだなあ。

 コントは、フランスの社会学者、哲学者、数学者、総合科学者と、何か色々やってたんですね。

 で、色々あって(かなりドラマティック)、晩年に「人類教」の創設者となった。これが、授業内でキッチリ語られた事でした。ちなみにウィキペディアにも同様の事が書かれています。気になる方はご覧になってはいかがでしょうか。


 相当、科学者として研究生活をしてきた結果が「人類教」。このパターン、どうなんですかね……例えばそうだなあ。オカルト界隈で有名な科学者「村上和雄(筑波大学名誉教授)」氏の「サムシング・グレート(遺伝子の働きに関連する”何か”)」という概念は、村上氏の実家が天理教の教会だった事と関連していてですね。サムシング・グレートという概念を天理教で言うところの「親神様」だと、村上氏は教会での説法で語っていました。(YouTubeに動画があります)


 こういうパターンもあるので、科学者がある日、ある種の思考を放棄するという現象は決して、珍しい事では無いのかもしれません。もう一つ付け加えるならば、オウム真理教の事です。有名な話なので、ここで説明するのもアレなんですが……地下鉄サリン事件など、テロを行った教団ですね。そして、猛毒物質の製造などを手掛けた信者は、言うまでもなく、科学者たちだったのです。彼らは教義にしたがい、殺人を行いました。彼らは猛毒を街にばらまけば死者が出る事など分かっていながら、犯行に及んだ。つまり、教祖・教義を信じ、思考を放棄したのであります。


 と、コントの人類教というフレーズから私の脳内世界で後悔と絶望が始まったんですが、こんな事で学びを放棄したのでは、入学金などを支払った後ですから、もったいないですよ。もう、学問の門を叩いたのですから、いかにはらわたが煮えくり返っていようと、いったん(こうべ)を垂れるしかないと、決めたのでした。(思考の放棄!)つまり、中退しないで今に至ります。


 ちなみにコント以降は、あやしげな話は出て……ううーん。西洋由来の学問は、色々ややこしいんですよ。この話は、次回に持ち越す事にします。それでは、また。

注)著者の宗教観について:信仰は、個人の自由の範疇である。宗教は、生き方の手段であり、目的ではないと考える。人間は基本的に、一般常識(公共の利益)からかけ離れるべきではないと考える。特定の教義に殉ずる生き方を、否定する立場である。なぜならそれは、他者にとっての甚大な不利益に通じる事があると考えるためである。

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