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いつか終わる物語  作者: むらさき毒きのこ
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罪は法によって規定され、法により、罰はその個人に帰すると言いたい件(祈ったから許される、という事への否定)

 知人と、こんな会話をした。

 それは、ある学生の事だ。彼は職場で盗みを働いたが、(上司から暗に退職を促されたが)平然とその職場に残り、以前通りにやっているという。彼はまだ10代で、進学先では心理学を学ぶ予定だという。


「あの子、心理学を学ぶっていうけど、何だか怖いね」

「そうだね……普通の人ならば、恥ずかしくて辞めてるよ。ちょっと、考えられないね」

「心理学は、悪用できるからね」

「怖い事だね」


 人の事情など、分からない。職場で盗みを働いて、それがバレても平然としているのは、罪悪感など無いからなのだろう。罪悪感というのは、感じなければ苦しくないのだろう……やった事は、人々の記憶に残るが……他人の評判など気にしなければ、いずれその「悪評」のイメージも薄れる……むしろその厚かましい態度に、より記憶は強化される可能性もあるが……


 観念論的処世術は、邪悪だと思う。極論として、自分が気にさえしなければ、罪は存在しない事になる。それってじつに、怖い事だと思うのです。何が怖いって、そうだなあ。

 罪人同士が、罪を赦し合うコミュニティを作るようになるだろうね。過去は無かった事にされ……ああそれ、もう既に古くから存在するな。かの有名な、おぞましい犯罪の温床になったあの……

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