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いつか終わる物語  作者: むらさき毒きのこ
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イタコ芸やるんなら、イタコ芸やるって看板出しといてという話

 今日は愚痴が出てくる出てくる。なんかもう、書ききって終わりにしたい気分なのかもしれない。その事について考えるのを。


 サブタイトルにある「イタコ芸」ってのは、いわゆる「目に見えない存在の言葉を、私を通してお伝えします」的なアレです。有名なところだと「幸福の科学」の大川隆法氏などは、人気のイタコ芸人(大川氏のご長男の説明によれば)らしいです。まあ、自分の子供から「あれはインチキです」と告発されている時点で、イタコ芸というものの取り扱い方というのは、だいたい分かりそうなもんなのですが……


 かくいう私自身、イタコの存在というのはわりと身近なものでした。というのも、母が青森県・むつ市の出身で、そこには有名な霊山「恐山(おそれざん)」があるのですよ。そして恐山と言えば「イタコ」。祖母が、死んだじいちゃんの霊を呼び出してもらって、イタコを通してじいちゃんと会話したという話を子供の頃、聞いたことがありました。


 私自身の生い立ちと言いますか、生育環境や経歴から言いますと……なんですかね。狂気の家系であるというのは、あんまり言いたくは無いけど、事実なのですよ。いわゆる「声が聞こえる系」の人が結構な割合で出ているといいますか。


 まず父方の方でいうと、祖母の姉が神社の巫女をしていたんですが、占いをするので有名だったのです。いわゆる、神様の声を語る系ですね。いっぺんだけ占ってもらった事があるんですが、紙が付いた棒を振って「きえええーーい!」とかパフォーマンスした割には、占い一個も当たってなかったのが印象的でして。こんな事で信者さんからお金を取って、詐欺罪にならないのか心配になるほどでした。


 そんで、いとこの姉ちゃん……私には、十歳年上のいとこがいるのですが、彼女もある日、宇宙人の声が聞こえる感じになっちゃって、ずっと入院しているのです。なおかつもう一人、いとこの兄ちゃんもいるんですが、彼も精神の病気と診断され、通院を余儀なくされる状態になったのでした。


 私はと言えば、まあ、親戚たちを見ていて、不安になってましたね。私もいつかああなるのではという不安。げんに子供の頃は、幻覚や幻聴があったので。だから、仏教やキリスト教で救われると聞けば、集会などに行って法話などを聞くなど、不安解消の努力というものはしました。変なものが見えたり聞こえたりしなくなるように、小学校四年生の頃の私は毎朝晩、お経を唱えていたのでした。


 しかし結局、変なものが見えたり聞こえたりはしなくなったものの、不安はますます大きくなり、二十三歳の時、信仰関係の事は全て投げ出したのでした。すると、今まで背負っていた重たい荷物が、全部無くなったような感じの人生になりました。


 思うに、なんですかね。お経をあげても、法話を聞いても、ボランティアで人助けをしてもですね。なるようにしかならんのですよ、人生は。そんな風に思いました。ほんとうに、色々とやってみた結果、そう思うに至ったのです。三歳ごろから、二十三歳くらいまでの間。


 で、イタコ芸の話に戻るんですがね。

 あれは、どう解釈したらいいんだろうなあ。やっぱり、そういう芸風の人がいる、という解釈にしておく方が、誰も傷つかないと思うんですよね。たぶん。イタコ芸をマジでやってる人にとっては、傷つく解釈かもしれないんですが……少なくとも、罪を犯さずに済むだけ、マシだと思うんですよ。詐欺とか。ほんと、当たりもしない占いでお金を稼いでいるのって、身内からしたら「マジやめて」って感じなんですよ……せめて「そういうコントです」って看板付けてやってよ、って思う。芸人さんなら、笑われて済む話なんだから。


 という、昔話でした。

 ちなみに母方の方もやっぱり、イタコ系の症状がでている人がいるのです。そのうちの一人である、同じ歳のいとこなどは、恐山に行けないのです。理由は「肩に(霊が)乗ってくるから」。いとこのお母さん(おばさん)も、同じ理由で恐山には行かないらしいです。さらに、母方のばあちゃんは、予知夢を見る人だったと聞いています。


 ひとつ言える事は、幽霊とか宇宙人とか神様とか妖怪の、姿とか声とかが見えたり聞こえたりしても、何の得にもならんという事です。これは、実感としてそう思う次第です。

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