表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いつか終わる物語  作者: むらさき毒きのこ
36/70

独り言

 ホラーを書くのは難しいなあ。

 聖飢魔Ⅱの「恐怖のレストラン」というCDアルバムがあるのですがね、ずいぶん昔に発売された。それで、このアルバムの世界観というのはまあ、これまた大昔に流行ったスプラッタ漫画のような感じなのです。一言で言うと、悪趣味。だけど何だか懐かしくて、聴いてしまうんだよなあ。そんで、怖い事を書いてみたいなあという気分になったのです。


 参考にしようと、なろう内の他のホラー作品を読んでみて思ったのは、ほんとうに悪趣味な内容のものは読みたくないなあ、という事でした。なんでかというと単純に、気分が悪くなるからなのだ……例えば自分の子供を食べる話とか……しかしそういうものを書く人がけっこういるのだし、想像の世界なのだから何を書いてもいいのだし、遠慮する事は無いはずなんだけどなあ。やっぱり、怖いものを容赦なく書けるというのは、すごい事だなあと思う。


 現実問題として、なんだろうなあ。月末の選挙に関連して、ある政治家のある情報が目に入ってきたのだけど……パソコンのホーム画面にネットニュースが表示されるんですが……タイトルを見て何となく読んでみたら、だめでした。感情のフラッシュバックっていうんですか、しばらく涙が止まりませんでした。

 見なきゃいいのにと自分でも思う。


 ホラーを書こうと思った動機はもう一つあって、それは、マグマのような憎しみを昇華したかったのです。しかし、簡単では無かった。たぶん、文章を書く状態じゃないんだと思う、今の私は。いつからこうなったのかと自分に問うてみる時、たぶん、一人の人のある言葉を見たあの日から、おかしくなってしまったのだ。その言葉を「a」として、そこから色んな数字や記号の足し算や掛け算などを間違いなく計算したところで、正答にたどり着けない自分がいるのだ。多くの人がその正答にたどり着いている中で。そんな気分なのである。


「a」の記憶さえ無ければ、今ごろ多くの人が共有しているであろう正答を分かち合えたはずであろうことを思うと、何で見てしまったのかなあ、と貧乏くじを引いた気分なのです。これって世の中ではごくごく、ありふれた事なんでしょうけど。


 いつか笑い話に出来る日が来るといいです。ほんとうに。辛いんですよ、何かを激しく憎むのは。そしてそれを昇華する手段としての、文章表現がうまくいかない事が。


 飛べないって、飛べなくなった時に分かるんだなあ。私、飛んでたんだ、って。

 いつか誰かに聞かれたらきっと、こう答えよう。下見るな、前だけ向いて、行け、って。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ