独り言
ホラーを書くのは難しいなあ。
聖飢魔Ⅱの「恐怖のレストラン」というCDアルバムがあるのですがね、ずいぶん昔に発売された。それで、このアルバムの世界観というのはまあ、これまた大昔に流行ったスプラッタ漫画のような感じなのです。一言で言うと、悪趣味。だけど何だか懐かしくて、聴いてしまうんだよなあ。そんで、怖い事を書いてみたいなあという気分になったのです。
参考にしようと、なろう内の他のホラー作品を読んでみて思ったのは、ほんとうに悪趣味な内容のものは読みたくないなあ、という事でした。なんでかというと単純に、気分が悪くなるからなのだ……例えば自分の子供を食べる話とか……しかしそういうものを書く人がけっこういるのだし、想像の世界なのだから何を書いてもいいのだし、遠慮する事は無いはずなんだけどなあ。やっぱり、怖いものを容赦なく書けるというのは、すごい事だなあと思う。
現実問題として、なんだろうなあ。月末の選挙に関連して、ある政治家のある情報が目に入ってきたのだけど……パソコンのホーム画面にネットニュースが表示されるんですが……タイトルを見て何となく読んでみたら、だめでした。感情のフラッシュバックっていうんですか、しばらく涙が止まりませんでした。
見なきゃいいのにと自分でも思う。
ホラーを書こうと思った動機はもう一つあって、それは、マグマのような憎しみを昇華したかったのです。しかし、簡単では無かった。たぶん、文章を書く状態じゃないんだと思う、今の私は。いつからこうなったのかと自分に問うてみる時、たぶん、一人の人のある言葉を見たあの日から、おかしくなってしまったのだ。その言葉を「a」として、そこから色んな数字や記号の足し算や掛け算などを間違いなく計算したところで、正答にたどり着けない自分がいるのだ。多くの人がその正答にたどり着いている中で。そんな気分なのである。
「a」の記憶さえ無ければ、今ごろ多くの人が共有しているであろう正答を分かち合えたはずであろうことを思うと、何で見てしまったのかなあ、と貧乏くじを引いた気分なのです。これって世の中ではごくごく、ありふれた事なんでしょうけど。
いつか笑い話に出来る日が来るといいです。ほんとうに。辛いんですよ、何かを激しく憎むのは。そしてそれを昇華する手段としての、文章表現がうまくいかない事が。
飛べないって、飛べなくなった時に分かるんだなあ。私、飛んでたんだ、って。
いつか誰かに聞かれたらきっと、こう答えよう。下見るな、前だけ向いて、行け、って。




