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男子校出身の俺にとって、青春はやはり大学にあった   作者: ホーリョ
男子校出身の俺にとって、青春はやはり大学にあった
30/48

翌日

はっと目が覚める。

カーテンを閉めなかった窓から日の光が入ってきていた。


ゆっくりと顔を回して時計を見る。


8時45分


もう少し寝れるな。


ん?


そう言えば昨夜はいつもと違ったような


すると、隣の布団からこっちを見ている詩織が目に入った


そうだった……


「……おはよう」


おそるおそる声をかける。


「おはよう」


少し険のある声が返ってくる。


「起きてたの」


「今起きたところ」


詩織は少しそっけない


えーと


これは朝チュンか?朝チュンなのか??

昨日は一線を超えたんだっけ?


いや、まったく覚えていない


ドライヤーの音が聞こえていたところまでは覚えている。


「もしかして、俺寝てた?」


詩織は少し微笑んで答えた。


「私がバスルームから出た時、ぐっすり寝ていました」


「そうか」


「私、2限から授業だから帰るね」


起き上がると、詩織は昨日の服のままさっさと支度をする。


「お、おう」


「泊めてくれてありがとう」


そう言って、そのまま振り返らずに部屋を出ていった。


「じゃあな」


閉まった扉に声をかけた。


「やっちまった……」


詩織が帰った後、シャワーを浴びながら俺は悶絶していた。


大人の階段のぼれず、、、

俺は童貞のままだった。


後悔がどっと押し寄せる。

だが、同時に少しほっとしてしまった。




詩織は石ころを蹴りながら自分のアパートへ向かっていた。


信じられない信じられない信じられない


あそこまでしたら手を出さないか普通!?



幼馴染を私のものにしたい


そう、サークルの先輩に相談した。

帰ってきた答えは既成事実を作ることだった。


どんな男も、一線を越えたら女として見てくれるもんだよ

教授と関係を持っている噂もある先輩のアドバイスを実行した。



昨日、酒で勢いをつけた後、裕太を呼び出した。

そして、そのまま、勇気を振り絞って宅飲みに行った。


あらかじめ可愛い下着までつけて


ただ、裕太を自分のものにしたい。


それは、好きと同じにしていいのかわからない独占欲だった。


男子校で女子と無縁だった裕太が、日向を始めいろんな女性と出会っているであろうことへの焦りもあった。


そのために体も捧げるつもりだった。


そして、緊張で心臓を吐きそうな中、シャワーで念入りに体を洗い、

心を整えてバスルームを出た。


そしたら、裕太はすでに寝ていた。



「私はナシなのかな」


帰り道、虚しさと悲しさと恥ずかしさでポロポロ涙がこぼれてきた。

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