クラコン(2)
クラコンで盛り上がる中、俺は店を出てトイレに向かう。
店にはトイレがなく、フロアに設置されているトイレを使わなければならない。
トイレを済ませて出ると、ちょうど京子が女子トイレから手を拭きながら出てくる。
「裕太君!ヤッホー」
京子はご機嫌に手を振る。
「京子じゃん」
店まで戻る前に、フロアのベンチに腰掛ける。
「最近、法律研究会の活動来てないね」
「そうなんよ、バイト始めたの」
「時間が被ることが多くて来れてないんだ~」
京子も俺の隣に座った。
「何のバイト始めたの?」
「中学生の家庭教師」
家庭教師はホワイトなところが多いと聞く
「へぇ、給料高そう」
「結構もらってる」
「じゃあ、結構忙しくなるんだ」
もしかしたら、遊びに誘うことができなくなるかもしれない。
「まあ、土曜日の午前中と火曜日のの夜だけだからね。そうでもないよ」
京子は首を振って、イタズラ子っぽく笑った
「だから、日曜日とか誘ってくれてもいいんだよ」
少し嬉しい
京子は誘いたい時に誘える数少ない女子だ
「じゃあ、また誘うね」
席に戻ってしばらくするとクラコンが終わった。
一部のメンバーが二次会に行くかで盛り上がっている。
「あれっもう帰るの?」
俺が帰ろうとすると陽子が声をかけてくる
「ちょっと大人数のところは苦手でね」
「じゃあ私も帰ろっかな」
「ねえ、少し歩かない?」
陽子がぴったりとくっつく
あなた彼氏いるんでしょ
思わせぶりは良くないぜ
駅前からぶらぶら歩きながら雑談をする。
「もうすぐテストだよ」
春学期のテストまで2週間ちょっとだ
「大学のテストってどんなのだろうね」
「過去問先輩にもらったんだぁ~」
陽子がどや顔で言う
「マジで!?見せてよ!」
「でも、持ち出し禁止なんだよね」
法律研究会以外の部活で入手したようだ。
それにしても陽子のどや顔は腹が立つ
「じゃあ今度一緒に勉強会しようよ」
一緒に見るのなら持ち出しに当たらないだろう
「これなら大丈夫でしょ」
「あ、うん」
陽子は少し驚いた顔していたが頷いた。
「山田君がそれでいいならいいよ」




