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男子校出身の俺にとって、青春はやはり大学にあった   作者: ホーリョ
男子校出身の俺にとって、青春はやはり大学にあった
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ゴールデンウイーク(2)

法律研究会の飲み会も盛り上がってきたとこだ

ちらほら席を移る先輩たちも増える。


日向先輩はトイレに行ったようだ

かなり気分が悪そうだったから当分は戻ってこないだろう。


俺が、箸と皿をもってうろうろしていると京子を見つけた。

京子も俺を見つけて手招きする。


京子の隣がちょうど開いていたのでそこに座った。


「はーい裕太く~ん」


京子も酔っているらしい

ちゃっかり名前で呼んできた


「京子さんどうしたんですか」


こちらも名前呼びをする


「京子さんは酔ってしまいました」

「きみ、まだ未成年でしょうが」


京子を小突くと京子も言い返す


「あれぇ?そういう裕太くんこそ、手に持っているグラスは何だ?」

「これ?ノンアル焼酎」


そんなもんない


「なにそれー笑」


京子は笑ってくれた


「さっきまでどこいたの?」


「日向先輩と喋ってた」

「日向先輩?桜井先輩か。ふーん」


京子は少しむくれる


「もう名前で呼び合うカンケ―なんだ」


確かに、なんで名前で呼んでいるんだ?

そっか、詩織のせいか


「そういうわけではない」


否定するが京子の口は止まらない


「桜井先輩綺麗だよね」

「やっぱり裕太くんはああいうお姉さんがいいのかな?」


酔ったように聞いているが、京子の目はしっかりしている

この人酔ってるふりして全然酔ってない


鹿児島県民なのに酔うっておかしいと思ったんだよ

なるべく地雷を踏まないように慎重に答える


「うーん年下よりは年上だね」


京子が何か言ってくる前に反撃する


「あれぇ京子ちゃんもしかしてヤキモチ焼いてるの?」

「なっ、、なんでやねん」


京子は変な関西弁で突っ込んできた

叩かれたところ意外と痛いんですけど


「京子ちゃんとは東京スカイツリー行くからいいじゃん。機嫌直してよ~」


ニヤニヤしながらからかうと京子はぷいと横を向いた


「裕太くんのすけこまし!」


すけこましってなんやねん、プレイボーイって言えや



そうこうしているうちに歓迎会は終わった。

みんなが帰り支度をする中、日向先輩がいない


まさか、まだトイレにいるのか?


外で解散した後、再び中に戻る。

店員さんに事情を説明して、女子トイレに入った。

やはり、奥のドアが閉まっている


「日向先輩大丈夫ですか?」


個室の外から声をかけると苦しそうな日向先輩の声がする。


「裕太君、、ちょっとフラフラしちゃって。みんなは?」


「もう解散しました」


「そっか、裕太君も帰っていいよ」


「フラフラの先輩見捨てて帰られるわけないじゃないですか」


こんな絶好の機会で帰られるわけないじゃないですか

まあ、8割は心配だが


「とりあえず店から出ましょう」


すると、日向先輩が個室からよろよろと出てくる


「そうだね、すぐのそばに公園があるからそこで休む」


日向先輩を公園まで連れていき、ベンチに休ませた。

すぐそこにあった公園で水とアイスを買ってくる。


「どうぞ」

「ありがとう」


日向先輩はアイスをかじる


「わたしお酒弱くて」


弱いってそっちかあ

乱れると思ってたのに、まさか気分が悪くなる方の弱いだったとは


「なんでそんなに飲んじゃったんですか?」


「いつもこんなに飲まないんだけど」


日向先輩は俺から目をそらす


「裕太くんが私のこと褒めるから」


この人照れると目をそらすのか

普段は大人な女性なのにかわいいな


「恥ずかしかったんですね」


日向先輩はキッと睨む。

だが、その表情はいつものしっかり者の日向先輩と違い弱弱しい


「また、そういうこと言う」


これは、アタックチャンスではないか


「先輩がそんなに綺麗だからいけないんです」


わりと、アウトっぽい発言だったと思うが

どうせ酔っているから翌日には忘れているだろう


「ふふっ覚えておくね」


日向先輩は少し微笑んで言った。

しばらくして、日向先輩は立ち上がる


「だいぶん楽になった。ありがとう」


「家まで送りますよ」


「私のアパート駅前のあれだから大丈夫」


向こうに見えるアパートを指して言う


なんだ、残念


「じゃあお気を付けて」


「またね」


日向先輩は元のしっかり者に戻って暗闇に消えていった。

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