5立ち上がり
謝ったジョーカー
勢いだけで攻め
助けられなかった悔しさを
掻き消すかのように
四獣士が叫ぶ
「やめてください」
ショコラが話し始めた
「我々は食われる側…悪いのは我々です」
「呼ばれた初日に、我々を受け入れ、」
「それで戦ってくれたジョーカー様は……」
「最高の王ですピョン」
ショコラ以外がうなずく
足音が聞こえて来る
ダックス、ドラ、バローに各妻が駆け寄る
何とも微笑ましい光景だった
ジョーカーが三体を休むように指示を出した
「今夜はもう寝よう」
ダックス夫妻が入り口で寄り添い丸くなる
ドラ夫妻は窓際で寄り添い丸くなる
バロー夫妻は反対側の窓際で寄り添う
王の椅子で寝ようとするジョーカーの
足元で丸くなるショコラ
二人は居場所がなかった
ジョーカーが眠りに着く前
ショコラに語りかける
「明日からこの闇の国について教えてくれ」
ショコラがこたえる
「かしこまりましたピョン」
戦いきった5人の男は
見えない絆で結ばれていることを
各々が
噛み締めながら
眠りにつくのであった
翌朝朝食が机の上に並んでる
チョコレートケーキにコーヒー
闇の家族の朝食は皆
チョコレートケーキにコーヒーから始まる
ジョーカーは喜んでいる
彼はかなりの甘党だった
「実にいい朝食だ!」
お行儀よく食べる8人
まるで
シルバニ○ファミリーと一緒に
お食事会をしている気分だった
食事をしながら指示をだす
「ダックス城の武器の在庫を調べてくれ
バロー城の見取り図と城周辺の地図をたのむ
ショコラ生き残った民を皆城に集めろ
各夫妻は
昼飯の準備を頼む!
今から城に来る者と食べたい」
食事を終え
各自、自分の任務にあたる
空いた時間にジョーカーは
自分の能力について
もう一度調べ始めた




