クローバー王国
「えー、それでは、君がクローバーのエースね!」
キングの上司は可愛い子を選んだ
その瞬間女の子の服装が魔法使いになる
「おぉ!」
キングにしか見えないパラメーターがでる
転生系のよくあるパターンだ
「なるほど、草の魔法使いか!」
「あとーお前がジャックな!」
上司の悪い癖が出る
自分の言うことを聞きそうな男を選んだ
彼もまた服装が変わり勇者らしくなる
だがキングは何も言わない
クローバーのクイーンが語り出す
「せっかくですから、今日は親睦を深めるために
パーティでもしましょうか!」
クローバーキングは他のメンバーには
適当にナンバーを振った
国の状況、民の数、生活スタイル、自分の能力
何も調べずにとりあえず調子に乗ってしまった
あくまでもこの世界ではジョーカーを倒して平和な暮らしをするのが、目的と暇の神に言われたことなど
頭の片隅にも無く
キングの椅子にあぐらを掻くのであった!
民が慌てて料理を準備する
質素な料理を見たキングはいらだつ
「肉!肉はないのか?」
民が答える
「ウサギと牛の肉が…」
「あるはありますが……」
「あまり焼きすぎると…ジョーカーが来たりする可能性が…」
民はジョーカーを見たこともないのに恐れていた
「大丈夫大丈夫僕が…あっ」
「わしがジョーカーを倒すからかまわない」
「全て焼き全員に配るのだ」
わざわざ言い直し、カッコつけるところもまた
嫌な上司らしい瞬間であった
「そうだな!最後は丸焼きでテーブルに置こう」
「かっかしこまりました」
民が不安そうに答える
民の調理場では肉たちが騒いでる
「お願いします…森に帰らせてください…」
「お願いします…この子の命だけは…」
その頃城ではバンバンと肉が運ばれ
皆が美味しそうにたべている
民がキングに近寄る
丸焼きの準備が整いました
「さぁ皆のもの!メインディッシュだ!」
運ばれてきたメインディッシュを見て転生者達が
青ざめる、
二頭身の牛とウサギが横たわっているからだ
牛とウサギの首から下はどう見ても人間のような形
どこの肉を食べれるのか疑問に思い、吐き出す転生者も居た、
キングも青ざめていた「何だこれは」
民が答えた「…丸焼きでございます」
するとキングが怒鳴る
「こんな可愛らしい生き物を貴様らは食べるのか」
民が疑問そうに尋ねる
「か可愛かったら肉は食べないのでしょうか?」
キングが黙り込む
ドッゴオオン!城が壊れる音が調理場から響く音と共に城が震えていた




