2目的
ケルベロスが紹介を始めた
「右から私の妻、キマイラ夫妻、ミノタウルス夫妻」
以上でございます!
「待て待てもう終わりか?名前とかあるだろ?」
やっぱりどう見てもケルベロスじゃない、、、
「名前などございません!ただの駒ですから!」
「そうか」
「今日からお前はダックスだ!妻はドル!」
「キマイラ夫はドラ!妻はミケ!」
「ミノタウルス夫はバロー!妻はモモ!」
六体の魔物は喜び跳ね回る
ただ見た目は二頭身のシル○ニアファミリーだ
ケルベロスはどう見てもダックスフンド
キマイラ?ドラ猫と三毛猫だ
ミノタウルス何かアニメのキャラの様な牛だ、
死神の悪戯だな、
とりあえず転生もんならゲーム風なのか?
「ダックス!この世界ではステータス的なものはあるのか?」
「ジョーカー様なら見れますわん!鏡を見てくださいわん」
ニヤニヤしながらダックスが説明してくれた
よほど名前をつけられたのがうれしいんだな
鏡かーと、辺りを探していると
ドラがすかさず鏡を持って来た
ドラの動きはやはり可愛いかった
鏡を覗くと
魔王からスタートなだけあってなんでも可能な状態だった
これからいろいろ試すか、、、ん?
注意?
4国キング、ジョーカー、メス、以外は魔法は使えません
やっぱ無敵か
鏡を持ってくれているドラに尋ねた
「ドラ何で女性以外は魔法使えないんだ?」
バローが驚いた表情で話し出した
「い、今のお言葉をお聞きになったか?ほんの数分前まで人間だったジョーカー様が、メスとではなく女性とモー」
各妻がホホを赤く染めた
バローが語り出す
「われわれ闇の森の住人は、人間に食われる側、いくら二足歩行していてもただの食料に過ぎないのですモー」
「牛族はもう食用でクローバー国の家畜ですモー」
ジョーカーは祖母が亡くなった時を思い出していた
亡くなった祖母を見ても涙一つ出ない自分
周りで泣く家族
都合のいい涙だ
沢山の命を殺して生きていても
その命は見て見ぬ振り
自分のペットが死んだら泣く人
車にひかれた動物は関係ない人
好き嫌いをして食べ物を捨てる人
でも
ジョーカーは
人間である自分が1番憎かった
「私はぐだぐだ考えるのは嫌いだ」
「今からクローバー王国を潰しに行く」
「そして闇森に牛族の領土を建てる!」
「さぁ準備をしろ!」
「ハッ!」
ドラ、バロー、ダックスは準備を始めた




