黒エース
数時間前
ダイヤエース黒魔術が
部屋にこもり自分の能力と向き合っていた
文系の頭の硬い女性は
考えていた
紙を出し羽ペンを持つ
何か書こうと思っても
何も書けない羽ペン
ジョーカーを誘き出す何て
できるわけが無いと
心の中で呟く
羽ペンが動き出す
ジョーカーを知りたければ
鏡に向かい
ジョーカーに話しかければいい
部屋にある鏡に話しかける
「ジョーカー」「ジョーカーいますか?」
その頃ジョーカーは大浴場ではしゃいでいた
みんなと風呂に入っていた
ジョーカーが全裸でドラを呼ぶ
「ドラ!!お前も入れ!」
ドラが逃げる
「水ダメにゃー」
「怖いにゃー」
逃げ出すドラを全裸で追うジョーカー
鏡から眺める黒エース
「……こ、この人がジョーカー?」
それもそうだ誰もがピエロを想像するだろう
だが彼は今は普通の人間だ
どうしよ…ちょっとタイプかも…
気にかける黒エース
鏡から離れまた羽ペンを持つ
この世界に来てからのジョーカーを
みることはできるかな?と
心で呟く
羽ペンが動き出す
鏡に問いかけるといい
鏡に向かいジョーカーが世界に来てからを見る
悪魔のような顔で
クローバー国の者を殺す際の笑顔が
想像していたジョーカーの姿だった
クローバー国の全てを見た彼女
ずっと固く真面目に生きてきた彼女は
なぜか惹かれて行くのであった
「あー気持ちいいなぁ風呂は!なぁドラ」
ジョーカーに無理やり風呂に入れられたドラ
「今日から毎日入るからな!」
ジョーカーの笑顔が恐ろしく見えるドラだった
「にゃ」
ふてくされ返事が雑になっていた
「見張りはまかしてくださいにゃ」
と言い
「おやすみ、わん、にゃ、もー」と
三階へ上がって行く
各妻と毛繕いをするのだ
ジョーカーが下へ降りて行く
「ショコラ早く来い」
居場所が無いことはジョーカーはわかりきっていた
ピョンピョン嬉しそうに
跳ねるショコラを連れ
王椅子の裏にある
王室(元武器庫)へ入る
錬金でベッドを二つ用意してあった
殺風景な部屋にあるのは
ベッドとランプだけ
大きい方はジョーカー
小さな方はショコラだ
ベッドに横になるジョーカー
マネするショコラ
初めてのベッドに
感動と興奮をするが
あまりの気持ちよさに
すぐに眠るショコラ
家族に配った鏡のネックスを
手に何気なく鏡を眺めるジョーカー
鏡の中で着替えをしている女性が映る
ん?なんだ?
黒エースは
ジョーカーとのリンクに成功していた
ジョーカーは久しぶりに人を見た気分だった
日ごろ愛らしい動物と生活を
していたジョーカーには新鮮だった
鏡に振り返る黒エース
目があったと思い
鏡を伏せるジョーカー
「ちょっと待って、あなたジョーカーでしょ?」




