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第1話 平凡

「消しゴム落としてるよ?」



「あ、、ありがとう。」



ぼくのとなりの席の西野さんは、頭も見た目も性格も良く、ぼくとは無縁の女の子だ。たまたま席が横になったのは嬉しいもののなにか展開があるわけでもな

い。ただ毎日なにもない日々が過ぎるだけだ。

しかしこんなぼくにも一度だけ転機が訪れた。

――――――――――――――――――――――――


「明日からいよいよみんなが待ちにまった修学旅行です!おおざっぱなスケジュールで言うと、1日目が小樽での自由行動。2日目、3日目はスキー実習。そして最終日は札幌での自由行動ですね。明日に備えて今日は早く寝るように!」


「北海道の綺麗な夜景で告白しちゃおっかなぁ~!!」

「スキーで格好良くすべったら、女の子みんな俺のことスキになっちゃうだろなぁ~」


とか言うしょうもない妄想を男子はよくする。ぼくも妄想しないわけではない。だって男だもの。

――――――――――――――――――――――――


「みなさーーーん!集合してくださーい!!」


実はぼくは、スキーが大の得意だ。5年も前の話にはなるが、それまでは長野にある祖父母の家に遊びに行くたびによくスキーをしたものだ。

でもこの実習では、別にやる気がなかったので、上級者コースではなく、初心者コースを選択することにしたのだ。そしたら、たまたま初心者コースの同じグループに西野さんがいた。べつにこれを狙っていたわけではない。運が良かっただけだ。



ぼくはべつにインストラクターに教わることがないので自由になにも考えずにゆっくりと滑り続けていた。少し疲れたのでぼくは隅により休憩することにした。すると、ぼくの背後から、


「だれか!!!!とめてぇ、、きゃあぁぁ!!」


と言う声が少し遠くで聞こえたがべつにぼくは気にしていなかった。しかしだんだんと声が近づいてき、気づいた時にはぼくの視界は真っ暗だった。

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