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プロローグ

あらすじに書いた通り、他の作品のように、展開が早くすっきりとした作品ではありません。

物語はゆっくりと進行し、旅は進む。


ですが、だからこそ人間模様や人の心がしっかりと描けると思っています。


是非のんびりと心温まる作品をご覧ください。


初めは数日置きに更新しますが、すぐにのんびり更新になります。

ご了承下さい。

つまらん


 雲一つない空を見上げて老師は思った。


 気がつけば齢60。現在家族はおらず剣ばかりの人生だった。


 いつだったろうか。そうそう、3つの時だった。いや、4つだったか?

 まぁその頃になると男は皆、剣や魔法を学びたいと思う。理由は簡単、親に読んでもらったお伽話の中の英雄に憧れるから。


 男は英雄、女はお姫様、と相場は決まっている。勿論老師も例外ではなかった。


 だが彼の家は貧しかった。それも酷く貧しかった。

 理由は父親は早くに亡くし、母親は病気で寝床から出られない。つまり働き手がいなかった訳だ。

このご時世だ、そんな人間に手を差し伸べる奴なんていやしない。


 案の定、母親は死んだ。5つだったか6つだったかはよく覚えてはいないが。


 親が死ねば子はその身を売り奴隷として働くか、貧民街などで暮らすしか生きる道はない。元から貧民街に暮らしていた彼は後者を選んだ。

 生きる為には何でもした。盗み、殺しは日常茶飯事。

 だが母親が死ぬ間際、彼に言った『強くなりなさい。自分の未来を切り開けるように。優しくなりなさい。誰かを守れるように』という言葉だけは守っていた。


 それが彼の人生を大きく変える事となる。


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