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第八話

待ち合わせ時間は午前10時。

今はそれよりも少しばかり早い。

「今日は何を作っていただけるのでしょうか」

「よく知らないんだ」

部長があっさりと言った。

「教えていただいてもらっていないということですか」

「そういうことだね」

ドアが開いて、見てみるとそこには最後の現役部員の深谷がいた。

「おはようございます」

「おはよう。これで全員揃ったかな」

部長が、人数を2回確認して確かめた。

全員揃って、あとはその噂の先輩が来るのを待つだけだ。

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