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第二十三話
この高校は少し変わっていて、文化祭が春にある。
たまに秋になることもある。
今年は秋にある年で、もうすぐ文化祭、というタイミングで料理部として何をするかという話し合いが行われた。
「結局普通に店を出すということは決まったけど……」
「何を出すか、ということですね」
部長からの言葉に、及川先輩が答えていた。
「どうする?」
こそっと深屋が聞いてくるが、そういわれても、何も思い浮かばない。
「あ」
ただ、深屋がそのままの格好で声を出した。
「深屋ちゃん、何か思いついた?」
「あの、最初にいただいた、ホットケーキってどうでしょうか」
「ああ、新入生歓迎のときにいつも焼くようにしてるの。それにしようか」
部長がそのまま深屋の提案を受け入れて、今年はホットケーキを作ることとなった。




