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第二話
1か月、2か月と過ぎて、学校にも慣れてきた。
料理部に入部したのは、結局あの時に出会った深谷さんと俺だけで、あとは先生がたまに遊びに来るとか、友人がただ飯を狙いに来るぐらいだ。
初の中間テストも終わって、1週間の部活停止期間も終わり、久しぶりに部室となっている家庭科室へとやって来た。
「こんにちは」
すでに部長がいた。
そして、深谷もいる。
「あ、来たんだ」
「来たんだ、じゃないさ。部員なんだから、来るのはあたりまえだろ」
そう言いつつ、部室の扉を閉める。
少し間が空いて、扉が開いた。
「あ、もうやってる?」
まるで、ドラマで見た居酒屋のような気軽さで、副部長もやってきた。
「始めたばかりですよ。今日はどうしますか」
「ま、いつも通りかな。今日はホットケーキでも作ろうかなって」
そういう部長がホットケーキミックスの箱をみせていた。




