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第十四話
先輩らが帰った後、俺らは後片付けと次どうするかを話していた。
「さすがに続けて先輩のお世話になることはできないからね、次はこれを基にして、何か作るか……」
部長さんが話している横で、深屋が手を挙げた。
「次も、何か甘いものがいいですっ」
「そうだね、あれだけおいしいもの造られると、それ食べたくなるよねぇ」
部長さんの言葉で、来週はショートケーキを作ることになった。
とはいってもスポンジ生地から作るというのは、放課後で時間がないから、材料を用意して組み立てるだけの簡単コースになった。