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第一話

昔から、俺は甘いものが好きだ。

ケーキや和菓子も大好きだ。

考えれば、三度の飯よりもお菓子が好きだったかもしれない。

お菓子好きが高じて、小学生のころから親に教えてもらいながらもお菓子作りを続けている。

今じゃ、一人でしっかりと作れるところまできた。


高校に入って、料理部を選んだのも、ある意味必然だった。

お菓子好きで、料理も好きとなれば、この部活は正解だ。

「新入部員さん、いらっしゃーい」

俺が卒業したときにはもういないが、すごい先輩もいたそうだ。

会えないのが残念だ。

部室に一歩入ると、すぐに先輩らが歓迎してくれる。

「いつも入ってくるのは2人か3人くらいなんだけどね。今年もそれぐらいかな」

「よ、よろしくお願いします」

男の先輩が1人、女の先輩が2人だ。

制服のネクタイとリボンの色で、女子先輩がそれぞれ3年生で、男子先輩が2年生というのは分かる。

「私は部長の沢入員子さわいるかずこ、こっちは同級生で副部長の岩嶋阿古いわしまあこ。3年生だよ。で、こっちの男子が2年生の及川太郎おいかわたろう

降谷和寿ふるやかずひさです。これからよろしくお願いします」

お辞儀をして、先輩らに挨拶をした。

「ん。他には今日は来ないかな……」

と部長が言っているそばからドアが開いた。

「ここ、料理部であってますよね……」

リボンの色は深緑色、同級生だ。

「合ってるよ、いらっしゃーい」

部長は、とてもうれしそうだ。

「名前を教えてくれるかな」

副部長が彼女へと聞く。

深屋明子ふかやはるこです」

それが、初めての出会いだった。

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