俺と幽霊女の出会い
通勤時間に書いてまーす
俺は土屋孝。
年齢は25歳で職業はニートだ。
訳あって仕事をやめた俺は住む家を変え格安物件を探したのが1年前で当時家賃1万5000円で風呂やキッチンがついてるアパートの存在を知り不動産屋に駆け込んだ。
なんせ駅前で他の部屋は9万なのにそこだけ1万5000円なところに魅力を感じたのさ。
何かあるんじゃないかって?
それはわかってたけど人生のどん底にいた俺はなりふりかまってる余裕なんかなかったからなー
不動産屋さんにも3日持った人はいないし俺が44人目らしい。
俺は迷うことなくその部屋クレドール白川の404号室を借りた。
「ここが新天地か……」
2度の転職を経てニートとなった俺は心も身体もボロボロだった。
彼女にもフラれ人生のどん底にいた俺は休みたかった……
「ではくれぐれも気をつけてください」
当時そんなふうに言い放った大家は今の俺の状況を予想することなどできなかっただろう。
「さて荷物の整理だな」
その日は荷物の整理だけをして部屋にそれぞれ配置する。
何しろ一人で住むには広すぎるぐらいだ。
「さて風呂に入って身体をリフレッシュするか~」
風呂にはいること20分、何やら物音が聞こえた。
「悪霊にとりつかれた部屋か……」
幽霊なんか本当にいるのか怪しいとこだし今の俺なら悪霊にすら勝つかもしれない負のオーラを纏っているはずだ。
風呂からでると机にノートが置いてあり開くと赤い文字ででてけ!と大きく書枯れていた。
「なるほど……だが俺も引けない!」
俺は嫌だと次のページに大きく書くと部屋にある家具が大きく揺れた。
「俺はしっかり家賃払ってるんだから意地でもここに住んでやる!」
俺がそういうとノートには呪うぞとたくさん書かれた。
ふん、俺を呪うだ?
逆に俺の負のオーラがお前を呪い返してやるよ。
「姿を現さずそんな脅しで俺を追いだそうなんてそうはいかないぜ!だいたい名前を名乗らないあたり無礼もいいとこだ」
今思うと幽霊に名前あるのかと疑問だし名乗るなら俺からが筋だと思う。
結果幽霊はノートごしで名乗ってきたのだ
「海明院翔子か、珍しい名前だな。俺は土屋孝だよろしく」
ノートにはよろしくと書かれた。
そこで俺はさらなるコンタクトをとることにした。
「年齢と死んだ理由を聞かせてくれないか?」
するといきなり頬を叩かれる感触がはしりノートを見るとレデイにたいしてその言い方は失礼だとかかれていた。
「お前さん実体があるんか?なら姿を見せてくれないか?」
すると今度は頬を殴られるような感覚がはしりノートにはスケベと書かれたのだ。
「このやろ……こっちが見えないからって……」
俺はここで考え何か勝負に持ち込みそれに勝ったら姿を現すように誘導しようと考えた。
そして俺が勝負に持ち込むのは極めた格闘ゲームストレートファイターだ。
このゲームでは全国大会でるレベルまでいった実績がある。
「やいお前、俺とこのゲームで勝負して勝ったら姿を現せ!こっちが負けたら一月ででてく」
幽霊の返答は負けたらすぐてでてけと書かれたがもう最初の家賃払ってるし金もないし次探す苦労も考えろと言うと貧乏乙と書かれた。
とりあえず腹立たしいことこのうえないが自分の土俵に持ってくとに成功した。
俺の実力見せてやんよ。
俺が使うのは優というスーファミ時代からいる主人公キャラで俺はこいつを使い全国大会にいって土屋旋風や波動拳マスターなんて言われた実績がある。
「カモが……目に物を見せてやるわ」
バトルが始まると俺に戦慄がはしった。
油断していたのは少しあるがそれでも幽霊のレベルは常人を遥かに凌駕していた。
「なっ……」
こいつ強い……普通にこれは全国クラスだ……
「このやろ……」
最初の一戦目は僅差で敗北した。
ノートには私が素人たと思った?と書かれた。
「にゃろ……」
2戦目がスタートし今度は俺も最初から本気を出す。
今度も僅差だったがなんとか勝つことができた。
幽霊にはなかなかやるな、だがもう見切ったとノートに書かれたのだ。
「そんなことがあるわけが…」
3戦目のラストに入ると俺の攻撃が思ったより入らないとことに気付いた。
「まさか本当に見切られて……」
まて、元全国大会ベスト4の俺が負けるのか……
こんな相手に…負けたら一月で…
ヤバい…どうする……
俺は考えた末にこうじた策はこれだ。
「お前、パンツ見えてるぞ」
幽霊はその言葉に動揺したのかガードが甘くなる。
「そこだ、トルネード旋風拳!」
優の必殺技が見事ヒットしなんとか勝つことができた。
「俺の勝ちだな」
その時の俺は相当ムカつくぐらい爽やかな顔で本気で殺したかったらしい。
まぁ自分でもとても爽やかな顔してた自覚はあった。
拳が頬に再び飛んで来る。
「ぐはっ……」
ノートには殺してやる卑怯者と書かれ何発も拳が飛んで来る。
「そんなにぽんぽん殴ったら居場所が筒抜けだぜ……そこだ!」
俺は幽霊がいるであろう方向に向かって飛び掛かった。
「きゃあ」
高い女の声とともに実体を現した。
今風の格好に黒い長い髪とパッチリとした目だ。
「やっと姿を現したか、もう逃がさ……」
俺の手は何やら柔らかい感触に触れていた。
「うん?」
「きゃん」
俺の触れていたのはふくよかなおっぱいだったのだ。
俺はすぐに言い訳をしようとするが遅かった。
「これはその……不可抗力でだな……」
女幽霊は涙目で顔を赤くする。
「私の胸から手を離しなさいこの変態!」
俺は吹き飛ばされた。
この日から俺とこの幽霊女との生活が始まったのだ。
投稿はゆったりです。