異世界転移したらLv.90!?
1話めが投稿できました。これからはもっとペースをあげて投稿していきたい!!
なんだ?ここ?見渡す限り緑!緑!緑!
そして、ス、スライム!?
俺は慌てて草陰に隠れたあと「はぁ、はぁ、ここが異世界って本当なのか??」周りを警戒しながら彼は正体の不明な謎の声にたずねる。
「解 はい。ここは異世界です。正確に言えば異世界のあずま草原というところでございます。」
「えっ!?おれ、ほんとに来ちまったのか?」どうしても信じることが出来ず軽くほっぺをつねって見る。
「いたい。つまり夢じゃない!」
ライムはだんだんと笑顔になって声が大きくなる。
「俺は異世界に転移してきたんだ!」
スライムがこちらを向いてきた。
「やっべえ」慌てて隠れたが…なんとか気づかれなかったようだ。この世界を知らないのに戦いをすると何が起こるかわからない。だからまず、俺は一番気になっていることを正体不明の謎の声に聞く。
「お前誰なの?なんで、目の前に誰もいないのに声が聞こえるんだ?」ライムはキョロキョロと周りを見渡すがスライム以外はほんとに誰もいない。もしかしてこの声の正体はスライムじゃないよな…?もしそうだったら仲良く出来るか不安だなあ。なんて考えたら。
「解 私は、勇者様にお使えする言わばひつじみたいなものです。決してスライムなどではありません。姿が見えないのは私はこの世には存在していないからです。」
「うーんと、それってつまり何なの??」
「解 勇者様が分かるようにお伝えするなら。そうですね、私は異世界の情報を管理する、言わばあなたの二つ目の脳みたいなものですかね?」
「つまり、分かんないことは全部アンタに聞けばいいの?」
「解 そうですね。そういった解釈であっていると思います。」
「じゃあ、とても気になっていることを聞いていいか??」
ライムの顔はすごくニヤッとしている。
「解 何でも聞いてください」
「俺のステータスを教えてくれ!」
ライムはとてもわくわくしていた。異世界転移と言うことはきっと凄く強いに決まってる。きっととんでもなく強いスキルとか最初から覚えてるんだろうな…そう思えば思うほどライムの顔がどことなく悲しそうになってくる。
「解 勇者ライム様のステータは
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攻撃力5
守備力5
体力10
MP 100
回避率99
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といったようになっており正直にいいますと回避率以外は下の下つまり最弱勇者です。ちなみにライム様のレベルは既にLv.90つまり、これ以上の大幅なステータス上昇はみこめません。」
「えーーーー、つまり俺はどんなに頑張っても魔王を1人で倒すことの出来ない最弱勇者という訳か?」ライムはこの時最弱という言葉を聞いてテンションが上がっていた。自分が今まで経験したことのない自分にワクワクしていたのだろう。
「解 魔王ももちろんそうなんですが、スラ……」
ザワザワ
目の前にスライムが現れた。
俺は、謎の声の話など聞かずにスライムに向かって思いっきり突っ走った。「よーし、早速!」バシッ!ライムは思いっきりスライムを殴った。
スライムはケロンっとした顔をしている。バシッ、バシッ、何度も何度もライムはスライムを殴るがスライムの顔は一向に変わらない。ダメージが入っている気配がない。
「すいません。勇者様。貴方様の攻撃力はスライムの防御力を超えていないのでいくら殴っても、ダメージは入りませんよ。」
その言葉を聞いた瞬間ライムの動きが止まった。「嘘だろ?スライムにすら俺の攻撃が効かないってじゃあおれ、敵にダメージ与えること出来ないってこと!?」
「解 ですから先程そう言おうと思っていたら、貴方様が人の話も聞かずに飛び出すので」
自分の攻撃が効かない。というショックでライムは完全にスライムの存在を忘れていた。
その時だ!スライムが思いっきりライムに噛み付こうとしてきた。ライムは完全に虚をつかれた。気づいた時にはすぐにスライムは目の前にいる。
「あーー、おれスライムに噛まれるのかー。耐えれるかなー?」っと、ライムは思った。しかし落ち着いて見ると、スライムの攻撃がすごくゆっくり見える。
「えっ!?この攻撃遅くね?」そう、呟いた。
そうして。ガキーーン。スライムの噛み付く攻撃が空を切った。
そして俺は…思いっきり全力ダッシュで逃走した。
「はぁ、はぁ、もう…なんで俺がスライムごときから逃げないといけないんだ。しかも、Lv.90だって!?どんなに鍛えても殴って敵にダメージを与えることを出来ないのかよ!?」ライムはよくよくと自分のステータスを考えたらさっきの興奮がまるでなかったかかのようにその場に座り込んでいた。
冷静に考えてみた。最弱という意味を。最弱ってことはパーティーが集められるかがまず心配だ。誰も逃げることしか出来ない俺と仲間になってくれるはずがない。よくよく考えてみたら俺、今まで運動ができるからたくさんの友達に囲まれていたけどもし、俺が最弱だったらどうだったのかな…?
ライムは空を眺めた。とても綺麗だ。
ライムは草原を眺めたら。とても…あれ?なんだあの光っているもの。そう思い、その光っている場所に全力で走った。
「え!?これって、お金!?」ライムは驚いた後にふっと思った。もし、俺が武器を買えば攻撃力って上がるんじゃね?
そう思ったあと謎の声にこう訪ねた。
「ここから一番近い村はどこだ??」
異世界最強は逃走だった!?
の第1話を読んでいただきありがとうございます。初めて最弱を味わった主人公。果たしてこれからどうやってパーティーを増やすのか!?