円高幻想と諸々の幻想
今から振り返るとアベノミクス、黒田ショックの前の円高ってなんだったのだろうか?内閣が円安対策を討つ今が当時全く想像できなかった。それだけ黒田の供給量は多かったのか?はっきり言うとそれだけじゃ語れない何か?があったとしか思えない。
当時安定した為替円は神話化していた。あまりの安定感に思考停止になり進化化していた。円は安定してるという神話はやがて詳細を語りたがるものが出てきた。バブル崩壊後からしばらくあった日本の元気さを元にした物語だった。技術大国日本。
これが落ちない円とともに2013年黒田ショックまで当然として語られていた。当時すでに日本のその姿は過去のものになっていた。データもすべてそれが過去のものであるのをものがっていたが、円は落ちなかった。円が落ちない、これが元になって安定資産としてつねに逃げ道にされてさらに落ちなくなる。
根拠なき幻想を担保にさらに安定する奇妙な為替それが2013年当時の円だった。
これが何故2013年に崩れたのか?それは黒田が示した供給する額が桁違いだったから。何故黒田はそこまでやったのか?彼は市場がサプライズ以外では動かないのを知っていたから。わざと大げさな値にした。その狙いが的中だったのは市場で値が決まる前にその数字だけで、20年続いた円高が一瞬で壊れた。
まあサプライズが原因じゃない。需給バランスを滅茶苦茶にすると宣言したのが市場に伝わったから。その通りにやった。当たり前に供給した量に応じてきちんと落ちた。今までも円高対策でやったじゃないか?今までは、市場の供給量を根本から変更するようなものじゃない値動きで合わせて供給しただけ。
発想が逆なんだ。日銀が円の値段を決めるように供給したのだ。
じゃ何故今計算外の円安になってるの?ここが今回テーマ。今までは前振りと経緯。
1つは、謎のアメリカのインフレのためFRBが利上げしたから。何故謎なのか?ロシア以外はこれはコロナショックの反動からだった。需要の回復が急すぎたのとコロナ対策で資金をじゃぶじゃぶにしたからだ。ただコロナからずいぶん経つし、アメリカの資金じゃぶじゃぶは、他の国に比べればかなりまし。
リーマンショックもコロナもアメリカは世界一金融引き締めが早い。多くの人は資金飽和を問題視するが相対的に見たら間違いなくアメリカが一番健全。アメリカのインフレは謎なんだ。その証拠にアメリカのインフレはたびたび落ち着いてる。ただここでトランプの関税とイラン戦争がありもう滅茶苦茶になってる。
謎でもなんでもないのでは?謎が解明されそうなところで、とんでもない事態になったので謎のインフレのまま継続してしまった。謎がまだ続きそうなのは、アメリカ関税はすべて企業が吸収している。これは日本がインフレを当初企業が吸収していたのと似てる。
今後どうなるか?さっぱりイラン戦争で分からなくなってしまった。
長くなったが、ようは黒田の計算外の1つははこれだと思う。何故か?黒田ショックより後から起こった事なので。後から起こった事を計算できるはずがない。
もう1つがかなり重要。これは突発的短期的な事。もう1つは、経済以外にも広がる大法則を見つけてしまった。円は黒田前何故落ちなかったのか?これは市場の大原則じゃない、むしろ例外的。ゆえに他の事に応用できないとかなりショーもない話になる。
この値段はおかしいと思って売る。しかし円は落ちない。何をやろうが落ちない。そうなると落ちてから動けばいいとなる。互いが誰かが売るのを待つジレンマ状態になり市場は互いが互いを束縛する奇妙な均衡状態に陥る。これは実際取引しない方が冷静に見れる。プロほど逆にこれが効く。
黒田は、これを多分分かってない。分かる必要が無い。もっとすごい事をするから心理的な崩壊なんて狙わなくて良い。需給と言う物理をそのまま壊したからだ。黒田は意図せず、この均衡状態を崩す値を動かすって不可能をやってしまった。これによって幻想は壊れた。
資金量の問題?そうだが、それはどれぐらい?国が直接介入する為替操作でもすぐに戻るんだぞ?日銀は国ですらない直接お金を発行してる機関なので出来た芸当だ。こんなの市場のテクニックにできない。しかも、黒田前の円高が異常事態だった。いわゆる見えざる手が根底にある市場は常に正しいってあれを破壊した結果が円高だったのだ。
こんな異例の事態と異例の解決法、何の価値もない。だがこれ、犯罪にも近いものが無い?ある。模倣犯だ。犯罪の抑止力のほうにこの幻想が関わってると見てる。ゆえに1つの事件が均衡を崩すことになって模倣犯が現れる。おそらく人間生活の数多くにこの幻想が関わっている。
以前話した信仰の衰退が思ったより進まないのに、世代交代と言う個人的な事象以外にこれがあると思ってる。だが崩壊後はすぐに進むんじゃないの?信仰は多分犯罪や市場と違う。でも何かものすごく似てて、まさに幻想の代表とも言える事なので絶対これが関わっているとみてる。
これはナッシュ均衡にちょっと似てるが違う。あれは結果の均衡点をさぐるもので、今起きてる均衡を探るものじゃない。ただ囚人のジレンマは互いにジレンマが発生する機構は同じ。信仰は多分同じだが、動きがわかりやすくない。すでに減少と言う動きははじまってるのに、加速度的な崩壊の連鎖が始まらない。
まだファクターがあるのか?それともロジックに信仰だけの特殊さにあわせた改造が必要なのか?それでも幻想の崩壊維持って点では絶対に信仰もこれに関わってると見てる。実体とずれた集団が抱く幻想の維持にはおそらくこれが関わってる可能性が高い。市場では使い物にならない法則だったが、これは他のジャンルの方が応用が利く。是非参考にしてほしい。
実はニーチェは神が死んだの後に理由についてちょっと述べていたが、もう1つだと見ていた。何故かと言うと、ニーチェの時代にそれが見えたのならもっと日本化が欧州でも進んでるからだ。状況は全く違う。ニーチェは未来を知らないので仕方ないが、知ってる私はまだ何かあると考えなければならない。
まあニーチェの時代よりはアメリカと比較すると欧州はすごく日本化が進んでるけど。世俗化と言われるが、それじゃちょっと足りない。根本で欧州人と日本人には死生観と信仰について越えられない壁がある。世俗化と言う言語は、これを説明できない。
そうだな、日本人はほぼ無神論だろう。そして欧州人もかなりいる。だが程度が全然違うんだ。そこに死生観が深く関わっている。世代交代は親が子供に与える信仰の影響で。幻想の維持は社会全体がもつ共有する空気が一番近いだろう。例えば、欧州人がたった一人で神を信仰していたらどうなるか?となる。
空気は日本らしさでは?だからちょっと違う。もっと合理的な物。人間と言うのはいくら個人主義的な欧州でも社会の常識から抜け出しにくいのだ。いやこれは正確じゃない。信仰だからだ。信仰ゆえに他人の顔色を窺ってしまう。これはなんでもかんでも空気を読む日本とは違うだろう?
誰かが抜けだせば崩壊する理論では?それが幻想維持に強すぎる力が働くと違う。多分これが探していた機構だ。ちょっとちがうな、崩壊への力が市場は強いんだ。信仰は維持>崩壊になってる。何故か?市場は長期間の実態経済とずれた円高維持なんてごくごくまれな現象で、基本市場は正しいからだ。これが崩壊が維持と変わらない強さの答え。




