ルシアを探しに ②
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ルイ 視点
朝早くサルファを出発し、昼過ぎにはシリン村のパン屋に到着することが出来た。
「すみませーん」
「はいよ~。もう昼過ぎでパンがほとんどないんだよ、あるだけでいいかい?」
仕立て屋の店主に雰囲気が似た、元気な女将さんが店に出てきた。
「すみません。パンを買いに来たんじゃないんです。人を探していて」
「人探し?」
「先月サルファに居る甥御さんに荷物を届けられたと教えていただいたのですが」
「あー。ジョージの誕生日ケーキだね、その日は急な注文でお祝いに行けなくなって、レイラにお手伝いしてもらったんだよ」
「グリフィンで届けてくれると聞き、私達も急ぎたい荷物があるので、その子にお願いできないかと思いまして、ご紹介いただけないでしょうか?」
「ん~。ラミばあさまは、知らない人にレイラのお使いは許さないと思うけどね~」
「そのラミばあさまに会うことはできますか?」
「ラミばあさまは、あそこに見える森に住んでいて、よく効く薬を調合してくれる善良な魔女様だよ。
最近は町にあまり顔を出さないし、知らない者が森に入ると迷う様だけどいってみるかい?」
「もしやその魔女様は、ルナ・ラミエル様ですか?」
「あーそんな名前だったね。ラミばあさまの知り合いかい?」
「昔私の両親が世話になったと聞きました。是非お礼もしたかったのです」
「知り合いなら大丈夫かもしれないね。行ってみるといいよ」
パン屋の女将さんにお礼を言って私達は森に向かった。
森に入り、1時間ほど歩いているが、ラミばあさんの住まいは、遠くに見えるのにたどり着けない。
「これはやはり迷いの術がかかっているな、本当に陛下たちは知り合いなんですか?」
アロイスがぼやく。
「解けるかわかりませんが、一度僕が試してもいいですか?」
アロイスが何かをぶつぶつと唱え、右手を前にかざすと空間がゆがみだした。
いつも誤字脱字ありがとうございます。




